学術ニュース  2014年04月28日 17:11

■商 金融システムを長年研究 寺西客員教授が学士院賞

 商学部の寺西重郎客員教授(71歳、一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位修得=日本金融論)がこのほど、日本学士院賞を受賞した。

 同教授は、近代日本の経済発展に金融システムが果たした役割について長年研究を続け、2011年には、戦前の日本の金融システムを広い視野から見直した「戦前期日本の金融システム」を出版した。
 この中で、戦前の金融システムが現在のような間接金融中心だったのか、それとも直接金融中心だったのかという論争に正面から取り組んだ。
 同教授は、間接金融が中心だったとする従来の主流学説に対し「両者は相互依存の関係にあった」とする見解を打ち出し、この見解が定説となった。
 一方で同教授は、戦後の金融システムへの移行は、昭和恐慌時の地主・商工業者の大量解体からすでに始まっていたという仮説を示し、従来別々に研究されてきた銀行史と証券史、戦前史と戦後史を内在的に結び付けた。
 同教授は06年から12年までの6年間商学部の教授を務め、13年から大学院商学研究科の客員教授に就任した。
 今回の受賞について「地道にやってきたことが評価されてうれしい」と話した。

トラックバック・著作権・リンクについて
トラックバックURL

この記事のトラックバックURL:

このサイト内における全ての文章・画像・図表等の著作権は日本大学新聞社に帰属します
Copyright (C) NIHON UNIV. PRESS All Rights Reserved.