学術ニュース  2014年04月03日 20:33

■理工 平田教授と工 児玉准教授 先端分野の成果発表

 国内の最先端分野の研究者が研究成果を発表する催しが2月28日と3月1日に東京都内で開かれ、本学から理工学部の平田(河野)典子教授(整数論)と工学部の児玉大輔准教授(化学工学)がポスター発表を行った。

 平田教授は「高次元p進ディオファントス近似と整数格子クリプトシステム」というテーマで発表した。
 純粋数学の理論を用いて、より安全な暗号の基礎理論を提案する研究で、同教授は「ディオファントス近似」と呼ばれる概念を用い、多項式とその整数解の関係を暗号鍵に使用する方式を考案した。さらにその過程で、長年未解決だったディオファントス近似不等式を世界で初めて証明することにも成功した。
 児玉准教授は「イオン液体を利用した二酸化炭素物理吸収プロセスの構築」について発表した。イオン液体とは、室温でも液体の状態を保つ塩類を指す。二酸化炭素(CO2)などの酸性ガスを効率よく吸収する性質があり、地球温暖化対策を迫られる発電所などで、排出からCO2を分離して地中に貯留する構想などに活用できるとして注目されている。
 児玉准教授はイオン液体の代わりに安価なグライムという溶媒とリチウム塩の一種の液体である「LiBETA」を用い、圧力を変えるだけでCO2を容易に、効率よく吸収できることを突き止めた。同准教授は「今後必要になる技術。必ず実用化したい」と話している。
 今回のイベントには日本学術振興会の最先端研究開発支援プログラム、および最先端・次世代研究開発支援プログラムに採択された研究に携わる約300人が参加した。後者のプログラムは世界をリードできる可能性のある国内の若手、女性研究者向けの研究助成金制度で、平田教授、児玉准教授の研究はいずれも同プログラムとして採択されている。

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