総合ニュース  2013年12月14日 15:48

■就活生に「追い風」 内定率は改善も油断は禁物 企業の採用活動開始

 12月1日、2015年春卒業予定者を対象とした主要企業の採用活動が解禁された。08年の「リーマン・ショック」から5年。厚生労働省が発表した来春卒業予定者の11月時点での内定率は64・3%と前年より1・2ポイント改善。アベノミクスによる景況感の上昇、東京五輪開催決定など明るい材料も多いが、本部学生支援部就職課の宇田川理課長は「自ら情報を収集し、油断せず動いて」と助言する。各学部ではセミナーが相次いで開かれ、就活生支援の動きも本格化。就職課は「使えるものは何でも利用して」と呼び掛ける。頑張れ、日大生。

 現在の状況は「就活生にとって追い風」と言うのは、就職情報大手マイナビの三上隆次編集長。アベノミクスや東京五輪の開催決定などで景気は上昇期待が高まり、企業の採用意欲も上向きだ。同社のことし8月の調査によると、対象の約2000社中「15年春の採用者を増やす」と回答したのは13・3%。前年より2・2ポイント増えた。同社サイトに情報を掲載する企業も過去最高の1万700社に達し、同社企画のイベントには応募が殺到、参加企業を絞らざるを得ない状況だ。
 一方で、就活状況が好転しているとの報道に安心して準備を怠る学生が増えることを懸念する声もある。宇田川課長は「報道を信じ過ぎず、自分で情報収集に動いてほしい」とくぎを刺す。三上氏も、1学年上の内定率が改善したと報じられると「大手志向」の学生が多くなり、中小企業に関心を持つ学生が少なくなるという傾向を指摘し「過去にも、大手ばかりエントリーし4年生の4月に『内々定』が一つもなかったという学生が多くいた」と注意を促している。採用者枠が増えても、企業の「厳選採用」の姿勢はむしろ強まっており、就活生には依然、高い水準が求められる。
 宇田川課長は「企業名を知っている」という程度で、手当たり次第にエントリーする学生が少なくないことも問題と指摘する。こうした問題に企業も策を講じている。今月初めには、IT大手のドワンゴが入社選考エントリーの有料化に踏み切った。また、就活サイトに情報を載せず、特定の大学にのみ公開するという企業も増えている。本学でも、そうした企業のみが参加する「厳選非公開求人(14年春卒業予定者向け)」が12月6日に法学部で開催された。
 2日、法学部就職指導課主催の企業説明会に参加した金融業界志望の中村誠さん(公共政策3)は「景気も上向き、就職率も良くなっているというが、企業はやはり量より質を求めていると感じている。企業研究を徹底して臨みたい」と表情を引き締めた。「追い風」だからといって油断せず、企業研究をしっかりやることが内定獲得への一番の近道。宇田川課長、三上編集長は異口同音に「企業は自分で動く学生を求める。足を使って動いて」とアドバイスしている。

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            12月9日に法学部で行われた企業説明会

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