学術ニュース  2013年11月27日 17:05

■理工 駿博会30周年記念講演 鍵屋当主、天野さんが来校 「七つの信条」伝授

 理工学部の「駿博会」の創立30周年を記念する講演会が11月1日に同学部駿河台校舎1号館で開催され、江戸時代から続く老舗花火屋の女性当主、天野安喜子さん(43歳、2009年大学院芸術学研究科芸術専攻博士後期課程修了)が学部生らを前に講演した。

 00年に「宗家花火鍵屋」(東京都江戸川区)十五代目を襲名した天野さんは、柔道の国際審判員の資格を持ち、「打ち上げ花火の『印象』―実験的研究による考察―」の研究で博士号も取得しているスーパーウーマンだ。
 今回は「花火師として国際審判員として 博士として」を演題に、1児の母としての顔ものぞかせながら、それぞれの分野でのエピソードを約1時間半にわたって縦横に語った。
 天野さんはまず初めに、花火の略史と江戸の花火の草分けとも言える鍵屋の由来から説き起こした。
 鍵屋は明治期になって十代目が丸型花火を発明し、十一代目が多色花火を開発、十四代目が電気による打ち上げの技術を確立するなど、日本の花火業界の中心にいたという。
 日本最多の観客を集める花火大会の差配を任されている老舗としての重責は、ひとり天野さんの肩にかかる。それに加え柔道の国際審判員、研究者としての多忙な日常を律するために、天野さんは「人に一喜んでもらうには十以上の努力を」「笑顔を忘れない」「母として、1日1回娘を抱き締める」「感情を言葉に出す」など七つの信条を挙げ、講演を締めくくった。
 聴講した寺良祐さん(理工・建築4)は「3足の大わらじを履いているのがすごい。いろんなことに挑戦する意欲に圧倒された」と話した。

駿博会.JPG

         天野さんは自らのエピソードを語った

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