学術ニュース  2013年10月28日 17:42

■理工 綾野さん後輩にエール 「語学の勉強をしっかり」 樹脂開発の経験語る

 理工学部OBで、IT製品の基板などに用いられる耐熱性樹脂の開発に携わった綾野怜さん(81歳、1955年工学部〈現、理工学部〉卒)が10月3日、理工学部駿河台校舎で講演した。

 物質応用化学科の3年生約300人を前に自身の研究人生を振り返り、これから社会へと巣立つ後輩にエールを送った。
 綾野さんは都内の大学の研究所で63年から耐熱性樹脂の研究を始め、化学メーカーに勤めていた71年から16年間「BTレジン」と呼ばれる樹脂を研究し実用化に取り組んだ。「BTレジン」は、従来の「エポキシ樹脂」に比べると電気のショートもなく、電子基板の小型化に必須条件であった誘電体損失0・002という低い値を達成、携帯電話などの小型化に道を開いた。綾野さんは携帯電話を使っている人を見るたびに「開発して良かったと思う」と話した。
 また、勤務先の企業からドイツへ研究留学した際、在学中に習得したドイツ語が役に立ったと述べ「英語と第2外国語の勉強をしっかり」とアドバイスした。
 講演を聞いた藤谷昌弘さんは「将来は高分子合成の分野を研究したいと思っている。今日の講演はその入門となった」と話した。

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         綾野さんは3年生を前に研究人生を語った

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