学術ニュース  2013年10月03日 19:44

■イノベーションジャパン 松本教授らが研究発表 再生医療を企業にアピール

 大学などの研究者が研究成果を企業にアピールする「イノベーション・ジャパン2013」が8月29、30の両日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。

 本学は医学部など4学部から5ブースを出展。29日には、医学部の松本太郎教授(再生医療)が生物資源科学部の加野浩一郎教授(細胞・発生生物学)と共同で進めている脱分化脂肪細胞(DFAT)の再生医療に関する研究成果を発表した。
 再生医療の分野で注目されているiPS細胞は、あらゆる細胞に分化できるが、ガン化の危険性などがある。松本教授らは、ヒトやマウスの脂肪細胞を天井培養という特殊な方法で培養し、骨や筋肉などに分化できる状態に戻すこと(脱分化)に成功した。これで得られたDFATはiPS細胞に比べ分化できる組織が限られるが、ガン化しにくく、安全に移植できることが分かった。DFATは年齢や健康状態にかかわらず作れるため、高齢の患者の治療に適している。
 細胞を他人に移植する際は約3万通りある白血球の血液型(HLA型)との適合が必要。手術で廃棄処分される脂肪からさまざまなHLA型のDFATを作り、冷凍保存する「DFATバンク」の構想もあるという。

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      DFATの有用性を説く松本教授

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