学術ニュース 2013年03月27日 13:11
■生物資源科 希少なホワイトタイガーなど 剥製と骨格標本を展示
生物資源科学部博物館にこのほど、ホワイトタイガーとキソウマの剥製、骨格標本が新しく加わった。
ホワイトタイガーは国内で約20頭しか飼育されていない希少動物。今回展示されたのは埼玉県宮代町の東武動物公園で飼育されていた雄の「リュウ」。昨年1月、国内最高齢の20歳で死亡した。その前年には町の成人式に「特別新成人」として招待されるなど地域住民に親しまれていた。同園の獣医が学部OBであったことから寄贈された。
キソウマは日本在来8種のうちの1種。明治時代以降は軍馬用の外来種が全盛となり絶滅寸前まで激減し、本州唯一の在来馬として長野県の天然記念物に指定されている。長野県南木曽町の五宮(ごのみや)神社で花馬祭の神馬として20年以上活躍した雄の「五宮(いつみや)号」が、昨年7月に死亡し、学部OBの働き掛けで寄贈された。博物館には3頭の馬の標本があるが、日本在来種の標本は初めて。
博物館の学芸員の田中雅宏さんは「通常は剥製か骨格標本のどちらかを作製・展示するが、今回は貴重な動物なので両方作製した。たくさんの人に見てもらいたい」と話した。
今にも動きだしそうな剥製と骨格標本
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