学術ニュース  2013年02月12日 14:36

■生物資源科 未踏峰を踏破した飯田さん 登頂時の経験を語る

 本学山岳部主将の飯田祐一郎さん(生物資源科・食品経済4)が昨年12月6日、同学部のセミナーでインドの未踏峰への登頂体験を語った。

 登頂の記録
 PT6165峰はパキスタンとの係争地であるインドのジャム・カシミール州にあり、外務省の渡航情報で避難勧告などが出ていた。大学から遠征許可をもらうのが一苦労だった。この地域の登山経験者の話から安全策を提出、許可を得た。これまでに海外での登山を2回計画したが2回とも中止。今回は絶対に成功させると意気込んだ。
 笑いの絶えない遠征だった。仲間や現地の人と触れ合い、初めて体験する異国の文化が楽しくてしようがなかった。
 遠征中に一度だけ仲間が「帰りたい」とこぼした。既に地元の人がこの山に登っていて、安全祈願の旗が立っていたからだ。5800メートル付近でその旗を見た時はショックだったが、励まし合って登り続けた。山頂に立った時には高揚感で言葉がなかった。もちろん、インドの登山協会からは初登頂の認定をもらえた。
 国際的なルールで、初登頂者にはその峰の命名権がある。隊の5人で、現地の言葉のラダック語で「可能性の山」を表す「KHUTPAKANGRI(クツパカンリ)」と名付けた。自分たちの可能性を広げてくれた山という意味も込めた。
 登山は続ける。就職活動もあるので今回で本格的な登山は最後にしようと考えたが、山頂に立ってまた登りたいという気持ちが湧いた。昨年12月末に北アルプスの燕岳に挑んだが、天候悪化で断念した。今回の登頂は人生の転機。一生忘れられない体験になった。

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