総合ニュース  2012年06月26日 19:23

■自校教育の機運高まる

 2012年度から商学部と生物資源科学部で、本学の設立から発展への道筋をたどる「自校教育」が導入された。

 09年度に通信教育部が自校史の授業を開設して3年。何らかの形で自校史を授業科目として取り入れる学部はこれで7学部となった。特色ある理念に基づいて創立された有力私学の間では、自校教育を通じて愛校心の涵養(かんよう)を図る動きが広がっている。本学も力を注ぐ自校教育。学部ごとの取り組みが他学部にも波及して大きな流れを生み出しそうだ。

 愛校心、帰属意識育む 学部独自の取り組みも
 商学部では5月10日と17日の2回に分け、学祖山田顕義の人物像などを学んだ。初年次の必修授業で、学部の教員のほか、本部広報部大学史編纂課の高橋秀典さんと小松修さんが学祖山田顕義のプロフィル、本学の歩みなどについて講演した。
 同学部では一昨年から、選択科目の中で同じような授業を試験的に行い、本年度から必修科目の中で教えることにした。教務課の担当者は「入学した以上、自分の大学のことは知ってほしい」とその趣旨を強調する。
 創立の目的教える 国際関係学部では、ことし3月に完成したJR三島駅北口校舎内のホールを佐藤三武朗学部長の提案で「国際関係学部山田顕義ホール」と名付けた。4月17日には同ホールで、昨年開講した初年次必修授業「スタディ・スキルズ」の枠を使い、佐藤学部長が本学の教育理念、目的などについて講演、大学史編纂課の松原太郎さんが同課製作の教材を使用して本学の前身である日本法律学校設立の目的などについて計90分間の授業を行った。
 所属組織を知る 生物資源科学部は初年次選択「キャリアデザイン入門」で本学の歴史を河野英一学部長らが教える。いずれ直面する就職活動での企業研究以前に、まずは「所属組織を知るべきだ」との狙いがある。医学部、歯学部、松戸歯学部、薬学部でも初年次必修の専門学問の導入授業に担当教員が自校教育を盛り込んでいる。
 愛校心高める 通信教育部のメディア授業では「日本大学を学ぶ」を続けている。単なる大学史ではなく、日本法律学校創立から現代の総合大学へと成長した本学の姿を日本史の中で位置付ける試み。教務課によると「愛校心や帰属意識を高める」ことを目的にしているという。09年度から始めたこの取り組みは本学の自校教育の先駆けとなった。

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