総合ニュース  2012年05月01日 16:59

■新型紙パック開発 肥田教授らのデザイン採用

 紙パック最大手の日本紙パックがこのほど、芸術学部の肥田不二夫教授(インダストリアルデザイン)らと共同で新形状の容器を開発した。世界中で普及している「屋根型」と呼ばれる現行の紙パックは1915年に米国のメーカーが開発。日本では64年の東京五輪を機に普及した。新型パックが商品化されれば日本では50年ぶりのことになるという。

 新型パックは注ぎ口の反対側にある接着部を大きくしたのが特徴。注ぎ口がひと目で分かるほか、上から接着部をつかみやすいようになった。また、注ぎ口の下部に湾曲した折り目を入れることで急須にあるような“たまり”をつくり、液体の流れを緩やかにする。
 肥田教授のもとに日本紙パックから依頼があったのは2007年の秋。学生10人と共に落下試験などを繰り返し、600以上の試作品を作成。約1年をかけて10作品に絞り込んだ。最終的な日本紙パックへのプレゼンテーションで、冨永洋平さん(デザイン4)の「GRASP‐PAK」が採用された。
 その後日本紙パックで改良を重ね製品化の目途が立ったため、共同で特許を申請した。紙パック飲料ではこれまで、他の商品との差別化が絵柄によってしかできなかった。新型パックは、形状で差別化できる。
 肥田教授は「さまざまな制約がある中で、子どもからお年寄りまで持ちやすく、注ぎやすい紙パックを追求した」と話した。 

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接着部が大きくなった新型パック

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