学術ニュース  2011年11月16日 13:51

■「三谷の大学」開講 母校で「笑い」の講義

 脚本家で映画監督の三谷幸喜さん(1984年芸術卒)が独自の映画論などを学生100人に講義する「三谷の大学」の公開収録が9月23日、芸術学部江古田校舎で行われた。

 7月で50歳になった三谷さんの新作長編映画『shortcut』をはじめとした作品が、「三谷幸喜の日」と銘打って11月3日にWOWOW3チャンネル連動のスペシャル編成で放送される。「三谷の大学」はこの特集の宣伝も兼ね、三谷さんが提案、講義の内容も自ら準備した。三谷さんの来校は「日藝賞」受賞以来2度目。
 講義は「映画論」「長回し論」「演技論」「脚本論」「演劇論」の5部構成で各15分ほど。三谷さんが制作、脚本などを担当した作品を紹介しながら、重要ポイントを学生に説いた。
 「映画論」では、三谷さんの代表脚本の一つ『笑いの大学』を映画版と舞台版とで見比べながら映画と演劇の違いについて説明。「演劇は、場面転換や説明が映画よりもしにくいが、小道具や役者のせりふ、キャラクター設定を工夫することで補える」と述べ、映画監督と脚本家の二足のわらじをはく三谷さんならではのノウハウを語った。
 演出家としての顔も持つ三谷さんは「撮影では、役者の細かい動き一つ一つをその場ですぐ判断しなければならず、マイクの持ち方ひとつでもそれが面白いのかどうか考える」と語った。
 講義後「『笑い』は人に何を与えるのか」という学生の質問に、三谷さんは「脚本の執筆が遅れ追い詰められた時に偶然、テレビのコメディー番組を見て元気をもらった。どんな時でも『笑い』は元気と勇気を与えてくれるのではないか」と答えた。
 講義に参加した打田晃啓さん(演劇4)は「『脚本の執筆前に配役を決め、役者の性格やイメージに合わせて設定やせりふを考える』という話を聞き、劇団に所属している自分としては演技の腕を磨くと同時に個性も大事にすべきだと思った」と話した。

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