学術ニュース 2011年07月06日 18:18
■生産工 久保田教授ら合金開発 骨の成分とチタンを混合
生産工学部の久保田正広教授(機械材料)らはこのほど、人の骨の主成分であるハイドロキシアパタイト(HAp)とチタンの合金を開発した。高硬度で人体になじみやすく、人工関節などへの応用が見込める。
現在はチタンにHApをコーティングした人工骨が使われているが、時間の経過とともにHApがはがれてしまうため、密着性の向上が課題となっていた。久保田教授らはチタンとHApを粉末状にして均一に混ぜるメカニカルアロイングという技術を用いた。混ぜた粉末を型に入れ、約1000度の熱で3分間圧力をかけて固めた。HApを混ぜ込んでいるためしっかり骨に密着すると考えられる。合金の硬さはチタン単独の場合の2・5倍になるという。
実用化に向け、さらに合金の腐食性の検査を行っている。
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