総合ニュース  2011年04月23日 13:13

■表情を引き締めて開講式  被災学生に特別措置

東日本大震災の影響で本学の2011年度統一入学式は取りやめとなったが、4月1日の生産工学部を皮切りに学部ごとの入学式を兼ねた開講式が相次いで行われ、新入生たちは表情を引き締めながら学生生活をスタートした。3月末までには、被災学生に対する入学金や授業料等を免除する特別措置も決定した。東北地方に未曾有(みぞう)の被害をもたらした震災から40日。学部によって授業開始時期は大幅に遅れたものの、募金をはじめとする被災地支援の動きが本格化している。
(4、5、6面に関連記事)

 4月19日現在、この震災による学部学生の死亡は報告されていない。行方不明者は全学部で4人、一部に安否が確認できていない学生もおり、確認作業が続いている。
 建物などの被害は、震度6弱の揺れに見舞われた福島県郡山市の工学部と付属東北高が最も大きく、工学部では多数の窓ガラスが割れ、東北高では校舎にひびが入るなどの被害が出た。他学部でも小規模ながら同様の被害が報告されており、学部によっては「目視のみの判断は危険」として、今後建物の点検を実施する方針だ。
 一方、被災学生に対する特別措置として、被災状況に応じて入学金や授業料の免除、入学手続きの延長などが認められることになったほか、今回の震災で災害救助法が適用された地域出身の学生に対する奨学金の申請受け付けを開始した。また、今年度から新設された奨学金と桜樹奨学金の一部を被災した新入生への奨学金として給付することも決定。いずれも各学部窓口で相談を受け付けている。
 いまだ震災の余韻が残る4月上旬、各学部で入学式と併せ開講式が行われた。本学ホームページで公開された告示で、酒井健夫総長は「今だからこそ新しい時代を開く機会がある。あらゆる分野を学び、人間力向上につなげよ」と激励した。
 生物資源科学部は4月23日に開講式を行い、5月6日に授業を開始する予定。工学部は5月6日に開講式を行い、14日に授業を開始する予定。付属東北高は4月18日から授業を開始した。
 本年度の新入生は学部・通信教育部約1万6800人、大学院研究科約2000人、短期大学部約600人の計約1万9400人。
 医学部に入学した遠藤英作さん(北海道・函館ラ・サール高)は「医療の基礎をみっちり学び一人でも多くの人を救いたい。将来は産婦人科か小児科の医師として活躍したい」と意気込んだ。
 国際関係学部の総合政策学科に入学した横田拓也さん(埼玉・不動岡高)は「高校では日本史を勉強した。大学では世界情勢を学びたい。特に欧州に興味がある」と期待に胸を膨らませた。
 被災者支援の動きとしては、募金の一環でNU祭実行委員会などの学生有志が日本大学会館前で募金活動を行ったほか、本学教職員と校友が被災学生の修学支援を目的とした寄付を行っている。l

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各学部で開講式が開かれ大学生活がスタート(文理学部)

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