学術ニュース  2010年07月28日 20:44

■国際関係 関講師が時局講演 「格差の元凶は戸籍制度」

 国際関係学部の関権講師(中国人民大学経済学院教授〈比較経済〉)が6月16日に「中国の経済発展と貧困、所得格差問題」と題して講演した。学生や地域住民ら約130人が聴講した。

 関講師は、中国の経済発展に伴い都市部と農村部で経済格差が広がっている問題について、1958年に毛沢東国家主席の指導の下、国民を都市戸籍と農村戸籍に分離する一方、農村からの都市への移住を制限した政策が元凶となったとの見解を示した。
 当時は大躍進運動と呼ばれる積極的な生産拡大が国是となっていたため、都市部の労働者に限られた資源を重点配分する必要があると考えられていたという。しかし、都市部が目覚ましい経済発展を遂げた後も戸籍制度がそのまま残されたため格差は拡大する一方となった。
 関講師は、都市部の高校進学者が世代の9割近いのに対し、農村部では1割に満たないという教育格差についても言及した。「中国には13億人もいるが、人材を育てなければ国の発展はない」と述べ、格差解消には戸籍制度の改革が不可欠との考えを示した。

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    中国情勢を解説する関講師

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