学術ニュース  2010年02月01日 15:33

■-医- 臓器移植へ理解と協力訴え 南教授らが現状報告

 医学部の南和友教授(心臓血管外科)が代表を務める第5回臓器移植・市民公開講座「ハートtoハート-助けられる命を助けられる国に」が11月14日、日本大学会館大講堂で開催された。

 シンポジウムでは北海道大の古川博之教授(置換外科)が日本の臓器移植の現状と問題点について報告。日本の臓器移植法はことし7月に改正されたが、海外に比べ脳死に伴う臓器提供が進んでいないことを指摘。移植への理解と協力を呼び掛けた。また、南カリフォルニア大の岩城裕一教授(外科)は米国での臓器移植への取り組みを紹介。「臓器移植の発展には患者の声を移植の現場に届けることが大切」と話した。
 また、すい臓と腎臓の移植手術を受けた自営業の高橋芳久さんと移植後間もなく死亡した男児の母親が招かれ、体験を語った。高橋さんは「提供してくださった方へ感謝して生活している」と述べた。
 最後に南教授は「法律が通ったからといって臓器提供が増えるわけではない。日本国内で移植ができる環境をつくるために、この会を通じて賛同者の輪を広めたい」と語った。
 このほか、移植の発展に尽力しているバレエダンサーと本学医学部の秦光賢専任講師(心臓外科)らで結成したボーカルユニット「いぶくろ」によるパフォーマンスや大学院総合科学研究科の林成之教授(生命科学)による特別講演が行われた。

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臓器移植の現状について語る南教授

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