学術ニュース  2009年12月24日 21:08

■理工 コンクリ劣化診断で新技術 小林専任講師ら開発

 理工学部の小林義和専任講師(構造工学)はこのほど、建物のコンクリートの劣化を正確に診断するシステムを、飛島建設、京都大学大学院の塩谷智基准教授らと共同で開発した。

 「減衰トモグラフィー」と呼ばれるこの技術は、コンクリートをハンマーなどでたたいた際に生じる弾性波の波長の強弱で劣化部位や劣化の程度を判断できる。弾性波がセンサーに到達する時間の遅速で診断する従来の方式だと劣化部位や程度を正確に判断できなかったが、新方式によって小さな劣化も見つけることができる。
 弾性波とは、力を加えると変形し、力を除去すると元の形に戻るような性質を持つ固体を伝わる波。弾性波はもともと地盤を調査する際に使われていた。小林専任講師は、固体内の様子を探れる弾性波の性質をコンクリートの建物診断にも利用できるよう飛島建設と共同で研究を行ってきた。コンクリートへの応用に当たっては、同専任講師が地盤調査に使われていたプログラムを書き換え、新システムの計算プログラム作りにも貢献した。
 小林専任講師の話 この技術を多くの建物の診断に役立ててほしい。この技術をベースに新しい診断技術も展開したい。

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