総合ニュース  2009年07月17日 11:58

■新法学部長に聞く 杉本稔教授 「安心」が運営のキーワード

 抱負と基本方針をお聞かせください。
 これから法学部を運営する上でのキーワードは「安心」です。この言葉には二つの意味があります。
 まずは物理的安心。今年10号館と4号館が完成しました。しかし、3号館や5号館、6号館は古く、大地震が起こると崩れる危険性があります。長期休暇の間に耐震補強したり、建て直すことを検討しています。
 もう一つは教員が安心して研究できるよう、財政基盤を安定させることです。財政基盤がしっかりしていないと充実した研究ができず、教員の指導力不足を招きかねません。学生に充実した学生生活を送ってもらうために必要な政策でもあります。

 入試対策はどうお考えですか。
 今年は受験者数が激増しました。法律以外の学科も1年目から三崎町校舎に移したことや、3教科型のセンター試験利用を導入したことが大きいと考えていますが、こうした効果は持続的ではありません。
 法学部は入試日やオープンキャンパスをいつごろに設定すべきかなどについて受験産業からアドバイスを受けながら広報戦略を立てていますが、まだ改善の余地があります。図書館棟や10号館などの建設も高校生にはあまり認知されていません。現在、受験の情報を得るための重要なツールはインターネットです。こうしたツールをどこまで活用できているか、もう一度検証しどのようにアピールすれば良いか考えています。
 改善したい点はありますか。
 少子化の影響で受験者数自体は減少していますが、広報戦略をしっかりすれば今後も一定以上の人数は確保できるでしょう。しかし入学後に充実した生活が送れなければ、学生は入学した意味を見出せません。
 学生生活を充実して送るためには何といってもサークル活動が重要です。現在、5号館がサークル棟として利用されていますが、古い上に汚い。建て替えを検討する中で学生のニーズもこれから同時に探っていこうと考えています。
 国家試験対策はいかがですか。
 司法試験対策については、ロースクール制に移行したためロースクールの自助努力を見守るしかありません。ロースクールは本部が管轄しています。法学部とロースクールの情報交換の場がまだ少ないので、定期的な協議の場を設けたいと考えています。なるべく多くの優秀な学生を本学のロースクールに送り出すことが目標です。
 そのほかの国家試験対策は従来どおりに進める予定ですが、施設が足りなくなってきています。建て替えの際に国家試験対策の研究室を設けることも検討中です。
 学生に一言。 学生には知的好奇心に燃え、さまざまなことにチャレンジしてほしい。わたしの好きな言葉は「夢」。「夢」をかなえるには不断の努力が欠かせません。夢をつかむチャンスは必ずやってきます。それにすぐ反応できる準備が大切です。

学部長●.JPG

 すぎもと みのる 1946年10月12日、東京都生まれ。62歳。69年法学部政治経済学科卒。76年大学院法学研究科修士課程修了。98年法学部教授。

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