スポーツニュース  2009年05月31日 11:39

■シンクロ 日本選手権 荒井と酒井が優勝に貢献

 シンクロナイズドスイミング(シンクロ)の日本選手権(兼ジャパンオープン)が5月2日から5日まで東京都江東区の辰巳国際水泳場で行われ、荒井美帆(文理3・東京シンクロクラブ=東京・成立学園高)と酒井麻里子(同1・同=神奈川・清泉女学院高)が日本代表として出場、優勝に貢献した。

 荒井はテクニカルルーティーン(TR)にのみ出場。TRではメンバーの1人のノーズクリップが外れ、隊列が乱れるなどミスが目立ったが、1位につけた。翌日のフリールーティーン(FR)予選はTRでの課題を修正し、1位通過。FR決勝では、鋭い足技を繰り出し高得点で優勝を決めた。
 また、酒井は足立夢実(東京シンクロクラブ)とともにデュエットにも出場。1位の小林千紗(井村シンクロクラブ)、乾友紀子(同)組に0・334点差に迫る好演技を見せ2位に入り、酒井はデュエットの日本代表に選出された。

ほろ苦い初陣
 ○…“新生マーメイドジャパン”の初陣はほろ苦いものになった。本川美帆コーチから「最悪の出来。練習でできたことができていない」と酷評されたTRの後、酒井は「代表になったから急にうまくなるわけではない。現実を見て頑張りたい」と、うつむいた。
 酒井が日本代表に選出されたのは今年の1月。平均年齢20歳の若いチームの中で最年少の18歳だが、日本水泳連盟の本間三和子シンクロ委員長に「迫力のある演技をする。脚線美は見事」と絶賛されるなど、期待の大型新人として注目を浴びてきた。しかし、日本代表となることの重圧は予想以上だったようだ。アニメ「機動戦士ガンダム」のテーマ曲に合わせ、個性的な振り付けを盛り込んだTR。後半、隊列が乱れ、日本の得意分野である同調性を欠いた。小林主将は「緊張はあったが、その中で戦わなければいけない」と、言い訳は一切しなかった。
 FRは、2005年の世界選手権での日本代表と同じクラシック曲「ガイーヌ」を選んだ。スピード感のある激しい曲調は、若さあふれる演技をアピールしたい日本にとって最適の曲。見せ場となる後半の連続した足技では、酒井の高さが光った。難度の高い、移動しながらの足技も隊列を乱すことなく決めた。疲れからか、同調性を欠く部分もあったが「今出せるものは出し切った」と、酒井は初めて安堵(あんど)の表情を見せた。
 デュエットでは酒井、足立組と小林、乾組が代表の座を争った。3月のドイツオープンで振り付けを間違える初歩的なミスを犯した酒井は、その悔しさを晴らすべく臨んだ。TRで2位につけると、FRでは大人っぽい「カルメン」に挑戦。結果は小差で2位。酒井は「ドイツの雪辱は果たした。納得しています」と穏やかに語った。
 この結果を受け、日水連は、小林、乾、酒井の3人をデュエット日本代表にすると発表した。3人が代表となるのは異例。互いに競わせ、7月の世界選手権までにレベルを上げる作戦だ。酒井は「まだ気持ちの整理がつかない」と、思いがけない形での代表入りに戸惑いは隠せないよう。しかしすぐに「やるからには自分の持つものをしっかりと出したい」と、言い切った。挑戦の夏は今、始まった。

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酒井(後列・左端)と荒井(後列・右から2人目)が華麗な演技で魅せた

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