総合ニュース  2009年05月27日 17:11

■法 道州制推進派の増田氏熱弁 「地方分権進めよ」

 法学部の公共政策学科開設を記念して道州制導入など地方分権推進派の論客として知られる増田寛也氏による講演が4月25日、同学部10号館で行われた。演題は「地方発・日本再生の道―変革(チェンジ)への挑戦」。

 増田氏は建設省のキャリア官僚から政界に転身、岩手県知事を3期務めた後、安倍、福田両内閣の総務相を経験した。講演では「三権のうち立法権、行政権を可能な限り地方に移し、地方の裁量を拡大するべきだ」との持論を展開した。
 増田氏は岩手県知事時代を振り返り、1期4年の任期でどのような政策を年ごとに展開するか考える必要があったと述べ、公務員を目指す公共政策学科の学生らを前に、行政職に携わる者には構想力、決断力、実行力が大切だと訴えた。中でも「構想力」を特に必要な能力として挙げた。しかし、総務相時代は、ねじれ国会など政権基盤が不安定で、構想力をあまり発揮できなかったと述べた。
 増田氏は今の日本に最も必要なことは「地方自治の自由度を拡大すること」と強調。税収が少ない地方にとっては補助金が不可欠だが、使途は国から厳しく制限されている。増田氏は「使い道を地方に委ねた方が適切に使われるはず」と述べた。
 その上で地方分権の最終的な目標ともいえる「道州制」について、スケールメリット、住民と行政の近さ、地方と中央の二重行政の回避の三つの利点があると力説した。

 ますだ ひろや 1951年12月20日、東京都生まれ。57歳。77年東京大学卒。同年建設省入省。95年4月から2007年4月まで岩手県知事。同年8月から08年9月まで総務相。地方分権担当相なども兼務。現在は野村総合研究所顧問。

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知事時代を振り返る増田氏

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