総合ニュース  2009年04月01日 21:37

■米アカデミー賞 小山薫堂氏が脚本 「おくりびと」で栄誉

 第81回米アカデミー外国語映画賞を受賞した「おくりびと」(滝田洋二郎監督)の脚本を担当したのは、本学芸術学部出身の放送作家小山薫堂氏(44歳、1986年放送学科卒)だった。外国語映画賞(55年度までは「名誉賞」)の受賞は55年度の「宮本武蔵」(稲垣浩監督)以来53年ぶり。小山氏は初の映画脚本によって邦画史の金字塔に名を連ねた。
 

 「おくりびと」は死者の体を清めひつぎに納める納棺師を職業とした青年が、人間の生死に向き合い、成長する姿を描いた作品。山形県酒田市を舞台に地味な日本文化の習俗を伝えながら、ユーモアを交え弔いの行為を美しく表現した。誰にでも共通する死を絶望的にとらえようとしない視点が共感を呼んだ。他の4本の外国語映画賞候補作は、戦争などの深刻な問題をテーマにしていた。
 小山氏はこの作品で今年度の日本アカデミー賞最優秀脚本賞、読売文学賞の戯曲・シナリオ賞も受賞している。小山氏は64年熊本県生まれ。本学在学中の85年に、よみうりテレビ(現日本テレビ)の番組「11PM」で構成作家としてデビュー。以来、テレビ番組「料理の鉄人」や「トシガイ」など多くの番組の脚本・企画・構成を手掛けた。新年度からは山形県の東北芸術工科大学デザイン工学部に新設される「企画構想学科」学科長(教授)に就任する。
 また「おくりびと」のプロデューサーを務めたのも本学出身の中沢敏明さん(62歳、68年芸術学部映画学科卒)だった。死の儀式をテーマにした企画を温め続けていた主演の本木雅弘さん(43)が、中沢さんに映画化を持ち掛けたのがきっかけとなった。

トラックバック・著作権・リンクについて
トラックバックURL

この記事のトラックバックURL:

このサイト内における全ての文章・画像・図表等の著作権は日本大学新聞社に帰属します
Copyright (C) NIHON UNIV. PRESS All Rights Reserved.