スポーツニュース  2009年04月20日 21:00

■冬季ユニバーシアード ノルディック複合個人 佐藤大ジャンプ 逆転金メダル

 2年に一度、学生の世界ナンバーワンを決めるユニバーシアード冬季競技大会が2月18日から28日まで中国のハルビンなどで行われた。本学からは10人が出場、佐藤幸一朗(経済4=秋田・花輪高)がスキーのノルディック複合個人で金メダルに輝いた。スピードスケートの男子百メートルでは羽賀亮平(文理2=北海道・白樺学園高)が6位に食い込んだ。
文=小暮美咲


 ノルディック複合個人は、クロスカントリー(距離)10キロとジャンプの合計得点で競う。佐藤は前半の距離で14位と出遅れたが、後半のジャンプ(HS100メートル、K点90メートル)で1本目を91・5メートル、2本目はK点を大きく越える99メートルの大ジャンプを成功させ、逆転優勝を果たした。ノルディック複合個人スプリントは前半ジャンプで2位だったが、後半の距離で16位と順位を下げ、結果は11位だった。
 また、渡辺拓也(文理3=新潟・新発田商高)がアルペン男子滑降で6位となり、男子スーパー大回転では18位だった。距離男子リレーでは清水康平(同2=北海道・和寒高)が日本の準優勝に貢献。清水は男子10キロフリーでは11位だった。
 遠藤秀治(同4=岩手・盛岡南高)が出場したジャンプ男子団体は5位。丸山智恵(同=新潟・十日町総合高)が出場した距離女子リレーは7位、女子5キロフリーは20位に終わった。
 スピードスケートでも、本学勢の活躍が目立った。男子百メートルで羽賀が6位となったほか、男子一万メートルに出場した在家範将(同1=青森・八戸商高)は12位だった。
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K点越えの大ジャンプを見せた佐藤(全日本学生スキー連盟提供)


何色でもいい 
○…「何色でもいい、とにかくメダルを取りたい」と臨んだユニバーシアード。ノルディック複合個人の前半で出遅れた佐藤に逆転の金メダルをもたらしたのは大会ナンバーワンの跳躍力だった。
 「苦手」と自認する距離は14位。力んで16位にとどまったノルディック複合個人スプリントよりは二つ順位を上げたが、メダル圏は後半のジャンプによる追い上げ次第となった。距離を終えた佐藤を、コーチ陣は「まだチャンスはある」と激励した。佐藤も「頑張るしかない」と気合を入れ直した。
 そのジャンプ。1本目は91・5メートルだった。全体で2番目。K点(90メートル)は越えたものの、思ったほどは伸びなかった。「少し硬くなった。でも、失敗というほどじゃない」。佐藤は冷静だった。
 この時点で、トップとの差は19・3ポイント。この差を逆転してメダル圏に入るには、2本目に最低でも95メートルの距離を飛ばなければならない。
 2本目をジャンプ台で待っている間に「95メートル以上飛べば、メダルが取れる」と言い聞かせた。
 「いつものように。リラックスして」。2本目のジャンプに滑り出した佐藤はそうつぶやいた。渾(こん)身の大ジャンプ。K点を越えたことまでは辛うじて分かった。「メダルを取れたか取れないかのぎりぎりかな」。確信がないまま着地点から記録員に尋ねた。初めて、全体で1位となる99メートルの大ジャンプだったことを知った。逆転優勝を確認すると仲間と手を取り合って喜んだ。
 帰国後、距離を鍛えれば冬季五輪も目指せるのでは、と尋ねた。佐藤は「まだまだそんなレベルじゃないですよ」と笑った。当面は、間近に迫った国内大会での金メダル獲得を目指す。

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