連載・コーナー  2009年02月10日 10:49

■学生記者発 スコープ 3年間の成果出す

  正月早々、箱根駅伝が行われた。日本大学新聞社に入社し、選手たちを取材し始めて3回目の「箱根」だ。本学は念願のVこそ成らなかったものの、2区での20人抜きや、10区ラスト500メートルでの競り合いなど、手に汗握る素晴らしいレースを展開。わたしも選手の頑張りに応えられるよう、試合後の取材を必死に行った。取材中の緊張にはいまだに慣れないが、振り返ると、新聞社に入りたての3年前より余裕を持って取材できるようになったと思う。

 当初は駅伝に興味がなかった。「先輩に言われたから仕方なく取材する」という気持ちで、積極的に動こうとしなかった。その結果、取材はうわべだけのものになり内容も薄っぺらになった。先輩から原稿を突き返され書き直すことになり、締め切り日が迫ってきた。心に余裕がなくなり、ますます取材から遠ざかった。いつしか入社当時のやる気も失われていた。
 転機となったのは2年生の春だった。ルーキー特集で取材した陸上選手から「ありがとう」というお礼の言葉をもらった。自分の書いた文章で感謝されることが、これほどうれしいとは思わなかった。より良い文章を書くために、取材相手について勉強することが大切だと知った。以来、机の上には陸上競技の専門雑誌が並び、暇さえあれば陸上部へ取材に行くようになった。知識を蓄えたことで取材がうまくいくようになった。気持ちに余裕が生まれ自信に変わった。今年の箱根駅伝はこの3年間の成果を出す絶好の機会だった。
 3年前のわたしには文章を書く力も心の余裕もなかった。今の自分に実力が付いたのかどうか分からないが、文章を書くことが楽しくなり、物事に余裕を持って対処できるようになった。新聞社に入って3年、自分自身でも成長した部分だと思う。今月号で学生記者としての第一線を退くが、今後も自分らしく余裕を持って学生生活を送っていきたい。

学生記者 川崎 健太郎

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