総合ニュース  2008年12月17日 20:21

■工 斎藤教授に国際学会賞 光化学の先駆的研究が評価 

 工学部の次世代工学技術研究センター長を務める斎藤烈教授(バイオナノテク)はこのほど、アジアオセアニア光化学連合賞2008を受賞した。

 授賞式は11月2日に中国・北京で行われた。生体分子の光化学に関する先駆的研究とゲノム化学への応用に関する長年の研究業績が評価された。同教授はほかにも光によるDNA損傷の機構解明、光を用いる遺伝子操法の開発などの業績がある。
 蛍光性核酸塩基(BDF)を用いた画期的な遺伝子変異の検出方法の開発もその一つ。これは蛍光を利用してDNAを構成する4種類の塩基を識別する方法だ。BDFはDNA中の4種類の塩基と結び付き、相手の塩基に応じて発光する性質を持つ。発光の有無により相手の塩基の種類を判別できるため従来の方法よりも迅速に遺伝子の変異を識別できる。
 一方、人の塩基配列は1000個に一つの割合で異なっているため、それが人の顔や体質の違いとなって表れる。BDFを用いて速やかに個人の塩基配列を調べられるようになれば、患者の体質に合わせた治療を目指す「オーダーメード」医療に一歩近づく。この技術は臨床段階まで進んでいる。
 同賞は光化学の国際学会であるアジアオセアニア光化学連合が2005年に設けた。3年に一度受賞者を決める。初回は、台湾人初のノーベル化学賞を受賞した李遠哲氏(72歳)が受賞、光化学分野では権威ある賞。今回は斎藤教授のほかインドと中国の科学者が一人ずつ受賞した。
 
斎藤教授の話 名誉ある賞を頂けて光栄。研究成果が出せたのは学生の協力があってこそ。

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