スポーツニュース  2008年12月17日 02:48

■箱根駅伝 “名門復活”へ 2区、5区が勝負

 年明けの箱根駅伝で本学は主力が振るわず総合9位。しかし10月の出雲駅伝では4年ぶりに優勝、11月の全日本駅伝では2年ぶりにシード権を獲得、来年の箱根での“名門復活”へ好スタートを切った。

 4月に就任した堀込隆ヘッドコーチは、夏合宿で個別の走り込みを選手に課した。選手一人一人のレベルに合わせた練習を組むなど今までと違ったシステムは「みんなの成長につながった」と主将の笹谷拓磨(法4=宮城・東北高)は振り
返った。
 特に成長が著しかったのが谷口恭悠(商3=兵庫・報徳学園高)だ。今年の箱根では最短区間の4区を走ったが、足のまめをつぶし区間11位と振るわなかった。しかし出雲では区間2位と本来の勝負強さを発揮。11月の上尾ハーフマラソンも63分28秒の好タイムで完走し「長い距離への苦手意識」を着実に克服しつつある。
 また安定感抜群の堂本尚寛(文理1=長野・佐久長聖高)、スピードのある岡村悠平(同=山口・西京高)ら新戦力にも注目したい。岡村はまだ大学駅伝への出場経験はないが「もう一つ区間があれば起用していた」と堀込ヘッドコーチは期待を寄せる。
 チームの柱である笹谷は今年の箱根で最終10区を走り、区間2位の快走で本学をシード落ちの危機から救った“功労者”だ。しかし出雲は3区で5位、全日本は6区で8位と本来の力を出し切れていない。いまひとつ調子が乗らないのは主将としての重圧のせいともされるが、最後の箱根で再び劇的な走りを見せてほしい。
 「坂道が多くタイム差が付きやすい2区、5区で引き離したい」と堀込ヘッドコーチは話している。とすれば、“山上り”の5区を2年連続で任されている阿部豊幸(文理4=岩手・一関高)の起用はあるか。各大学のエースが集う“花の2区”では、今や全国区の知名度を得たダニエル・ギタウ(国際関係3=ケニア・ガル高)の走りに注目だ。
 生活のすべてを駅伝につぎ込んできた選手たちの努力が花開くことを願う。
谷 円

ダニエルに期待

 今年の箱根では、“花の2区”で歴代タイ記録の15人抜き。出雲では区間新記録で優勝の立役者となった絶対的エース、ダニエル。
 足を痛め、出場が危ぶまれた全日本。「自分が走らなくてはシード権を逃してしまう」と強行出場を決意した。7キロ地点で足の痛みが激しくなったが「棄権したらチームはおしまい」と我慢して走り続けた。2位だったが、区間記録を上回る快走。2年ぶりのシード権獲得に貢献した。
 外国人選手は言葉の壁などからチームで孤立してしまうことが多い。しかしダニエルはチームに融け込もうと積極的に日本語や習慣を学んだ。笹谷主将も「ダニエルはムードメーカー」と認める。普段は別グラウンドで練習しているため主力選手たちと接する機会はないが合宿ではチームメートに練習方法などをアドバイスし、練習に身の入らない選手には注意もする。
 走っているときはただ前にいくことだけを考えている。年明けの箱根では「どの区間を任せられても積極的にいく」と力強く語った。


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