総合ニュース  2008年10月28日 22:23

■文部科学省支援事業 本学からは4研究が採択

 大学の経営・研究戦略に基づき、各大学が特色ある研究を推進できるよう文部科学省が研究基盤の形成を支援する「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に、本学から4研究が採択された。

生産工学研究所
 生産工学部生産工学研究所の「地域生活に安全・安心を与えるための建造物の高耐震化・再生化技術とヘルスモニタリング技術の応用に関する研究」は、生産工学部の木田哲量教授(構造力学)が代表を務める。
 建造物を丸ごと耐震補強するには費用がかさむが、木田教授らは建造物の一番もろい部分を調べ、補強材に十分な強度がある素材を取り入れることで建造物の高強度化、長寿命化、コスト削減を可能にした。さらに、交通施設などに光ファイバーを埋め込んで構造の損傷を自動的に検出するヘルスモニタリングシステムの導入も考えている。

総合医学研究所
 医学部総合医学研究所の「脳卒中後遺症の分析と制御」は、医学部の山本隆充教授(応用システム神経科学)が代表を務める。
 山本教授らは、脳卒中後に起きるさまざまな後遺症に対し、脳内に電極を植え込んで脳機能の異常を制御する「脳刺激療法」の研究をしている。この治療法をリハビリ時に取り入れれば、早期の回復が期待できるという。
 同研究所の「炎症と難治性免疫・アレルギー疾患の分子細胞医学」は医学部の羅智靖教授(分子細胞免疫・アレルギー学)が代表を務める。
 炎症やアレルギーをはじめとする疾患は免疫細胞の過敏、過剰反応が原因とされているが、詳しいことはまだ解明されていない。羅教授らの研究は免疫細胞の一つであるマスト細胞を対象にし、その働きを解明することで炎症やアレルギーの予防、治療に役立てるというもの。マスト細胞は全身にあるため、さまざまな炎症やアレルギーへの効用が期待できる。

松戸歯学研究科
 大学院松戸歯学研究科の「口腔(こうくう)器官・組織の機能維持・再生のための分子基盤」は、松戸歯学部の前田隆秀教授(小児歯科)が代表を務める。
 口腔機能を低下させる要因は虫歯や歯周病などの歯周疾患による歯の欠損である。前田教授らの研究は、歯周疾患により消失した骨を骨髄にある幹細胞を刺激することで再生させるというもの。
 さらに加齢により起きる唾液(だえき)分泌低下のメカニズムを遺伝子レベルで解明、分泌障害の予防などに役立てる。また現在使用されているインプラントより接合しやすい金属の表面改質法の開発にも着手する。

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