総合ニュース  2008年10月27日 18:35

■生産工 アルミニウムの新工程考案 久保田准教授に最優秀賞

 9月22日から26日までの5日間、ドイツのアーヘン工科大学で行われた第11回アルミニウムに関する国際会議で、生産工学部の久保田正広准教授(機械材料工学)がポスターセッション部門で最も優秀な研究者に贈られるベストイノベーションポスター賞を受賞した。同准教授は従来のものより3、4倍の強度があり、加工がしやすい高機能のアルミニウムを製造するための新しい工程を考案したことが高く評価された。

 アルミニウム製造には、高温で溶かして型に流し込む方法と粉末を固める方法がある。粉末を固める方法はコストは安いが、一度室温で固めてから高温で焼く必要があるため時間がかかるのが難点だった。
 久保田准教授はこの粉末を固める方法を改善するため、メカニカルミリングと呼ばれる方法を採用した。メカニカルミリング法とは、機械を用いて粉末を均一で微細に砕く方法だが、通常は鉄など強度のある金属に用いられる。軟らかい純アルミニウムの粒子は砕くと容器に張り付いてしまう。これを防ぐため、潤滑剤としてステアリン酸を添加した。
 粉末の固め方も時間のかからない方法に変え、粒子間に大電流を流して粉末を一度で焼き固める放電プラズマ焼結法を採用した。するとアルミニウムとステアリン酸に含まれる炭素の化学反応により化合物が生成できる。これにより、強度があり加工もしやすいアルミニウムの製造が可能になった。
 
久保田准教授の話 
受賞したことよりも自分の研究をほかの人たちに知ってもらうことができてうれしかった。


アルミ 久保田准教授.JPG
賞状を授与された久保田准教授

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