学術ニュース  2008年10月02日 16:40

■理工 「品川シェルター」公開実験 岡田教授ら品川区と開発 安価な耐震補強装置

理工学部の岡田章教授(建築構造)らは9月3日、同学部船橋校舎で「品川シェルター」の公開実験を行った。「品川シェルター」とは木材を格子状に組んだ枠で、耐震補強のため木造家屋に取り付ける装置。品川区が主体となり、区内の建築関連業界と同学部が連携し今年の3月から開発に取り組んでいる。
 

実験では、高さ1・3メートル、幅1・8メートルの家屋の模型を2組用意。一方はそのままで、もう一方には約10センチの角材を60センチ四方の格子状に組んだ品川シェルターを取り付けた。阪神・淡路大震災並みの揺れを加えると、品川シェルター無しの家屋は大きく揺れて柱が傾いたが、品川シェルターを装着した家屋は影響がなかった。
 品川区は、直下型地震に備え老朽化した住宅の耐震化を呼び掛けているが、工事費の自己負担額が高過ぎるとして敬遠する世帯も多いという。そこで、安価で最低限の耐震補強ができる装置の開発に区独自で取り組むことを決めた。
 スギなどの間伐材を材料に使い、コストはできるだけ圧縮した。また、格子の組み合わせにくぎを使用しない木組みと呼ばれる接合法を採用。地震の際、接合面の木材が互いにめり込むことで地震エネルギーを吸収させるようにした。
 品川シェルターは壁を壊さずに取り付けられるので、引っ越しなどの不便も避けられる。費用は30から40万円程度に抑えたいという。


シェルター.JPG

「品川シェルター」を取り付けた家屋

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