学術ニュース  2008年10月02日 16:33

■生物資源科 植物で土壌を浄化 カドミウム除去研究で学会賞

生物資源科学部の長谷川功教授(植物栄養生理学)は9月9日から11日まで行われた第53回日本土壌肥料学会2008年愛知大会で「植物におけるカドミウムの吸収・集積および耐性能に関する研究」で学会賞を受賞した。カドミウムに汚染された土壌の浄化法を確立し、カドミウム研究の先駆けとなったことが評価された。
 

カドミウムは人体や動植物に有害な重金属で、富山県などで発生したイタイイタイ病の原物質。一度カドミウムに汚染された土壌からカドミウムを除去することは難しいとされていた。
 同教授はほかの研究者がカドミウムの研究に見向きもしなかったころから、カドミウムをいかに土壌から取り除くかの研究に着手。実験を重ねた結果、カラシナなどがカドミウムに耐性を持つことが分かった。さらに、汚染した土壌にこれら耐性を持つ植物を植えたところ、蓄積されたカドミウムを吸収させることに成功、重金属に汚染された土壌の浄化に効果があることを示した。
 またカリフラワーやケナフなどの植物の遺伝子を組み換え、カドミウムに耐性を持つ遺伝子(メタロチオネイン)を組み入れることにも成功。その結果、さらに効率よく土壌浄化ができるようになった。
 長谷川教授の話 イタイイタイ病のニュースを知ってカドミウムの研究を始めた。安全な食料が生産されるよう、これからも貢献していきたい。

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