総合ニュース  2008年07月25日 13:46

■文理 四川の震災伝える400枚 〝三大企画〟展催す 衛星画像でアジア被災地俯瞰

文理学部は日本やアジア諸国の大地震、サイクロンなどの自然災害や環境問題に関する特別展を7月1日から21日まで同学部百周年記念館で開催している。宇宙航空研究開発機構(JAXA)などから提供された岩手・宮城内陸地震、ミャンマーのサイクロンなどの被災地を俯瞰(ふかん)した衛星画像のほか、中国・人民日報のカメラマンが撮影した四川大地震の写真約400点、さらに著名デザイナーが北海道で開かれた洞爺湖サミットに向けて制作したポスター約30点も展示している。合わせて「三大企画ジョイント展示」と銘打った。


 同学部は当初、洞爺湖サミットのポスター展のみを開催する予定だった。しかし、開催直前に人民日報から四川大地震の写真展を開催できないかとの依頼が飛び込んだ。これを受けた同学部は、アジア全域の自然災害に目を向けた展示会にしようと決断。JAXAや国土交通省国土地理院などに衛星写真などの提供を打診。自然災害と環境問題を同時に考える特別展に仕立て上げた。
 「宇宙と空から見た日本・アジアの自然災害展」では、フロアの縦14メートル、横34メートルの区画にユーラシア大陸全域の衛星画像を敷き詰めた。JAXAの人工衛星「ランドサット」が撮影した画像の中から、特に鮮明な写真91枚を選び、組み合わせた。同学部が企画した過去の特別展と同様に地図の上に透明のシートを敷き来場者がその上を自由に歩けるようにした。JAXAなどから提供された、岩手・宮城内陸地震、ミャンマー・サイクロン、四川大地震など被災地の衛星画像、航空写真とそれらの解析パネルも展示した。
 「人民日報 四川大地震 報道写真展」では、被災地の生々しい写真が数多く展示された。地震で家を失った子どもの泣き顔やがれきの中で救助活動を行うレスキュー隊、被害者の亡きがらなどを記録した写真は、自然災害の脅威を肌で感じさせる。
 3日、会場に立ち寄った同学部の立花勇治さん(社会3)は「わたしたちの知らないところで自然災害は起こっている。多くの人が涙を流していることを初めて知った。今日この場所で感じたことは一生忘れない」と話した。
 「G8北海道洞爺湖サミット開催記念 8カ国ポスター展2008」(日本グラフィックデザイナー協会主催)では、洞爺湖サミットの公式ポスター30点を展示。米国のデザイナー、シーモア・クワスト氏やポール・デービス氏らがボランティアで制作したもので、世界に5セットしかない。地球保護のメッセージを込め、デザイナーの視点から環境問題の深刻さを訴えた。
 同サミットのポスター選考会審査委員長で、本学の客員教授でもあるグラフィックデザイナーの福田繁雄氏の切り絵や張り絵を使ったポスター原画も展示された。
 同学部・島方洸一学部長の話 日本は世界有数の地震大国といわれている。四川大地震もひとごとでは済まされない。自然災害から逃れることはできないが、少しでも多くの人に自然災害がもたらす惨禍(さんか)を知ってもらいたい。


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四川大地震の悲惨さを写真で実感する学生たち

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