学術ニュース  2008年07月23日 11:49

■理工 国が指定する準絶滅危惧種 ワスレナグモ発見

 国の準絶滅危惧(きぐ)種に指定されているワスレナグモが理工学部船橋校舎で多数見つかった。

 発見したのは本学大学院総合科学研究科の桑田隆生助手(構造生物学)。数年前にキャンパスの一角で偶然巣穴を出入りするオスを発見した。付近からは多数の巣穴も見つかった。本格的に調べたところ、同キャンパス内だけで1400匹以上のワスレナグモを確認した。
 ワスレナグモは1960年代ごろまでは畑や民家の庭先などで多く見られた。しかし、都市化の影響で生息地が少なくなり、環境省が2000年に準絶滅危惧種に指定した。
 なぜこれほど多くのワスレナグモが同キャンパスに生息していたかは分からないが「土地開発に伴う生息環境への影響が少なかったからではないか」と桑田助手は推定している。日本蜘蛛学会会長を務める鶴崎展巨・鳥取大学地域学部教授は「貴重な生息地なので、ぜひ保護してもらいたい」と話している。
 ワスレナグモはジグモ科でメスの体長は約2センチ、オスは約1センチ。地面に穴を掘り、内側を糸で補強したトンネルのような巣を作るため見つけにくい。そのため人に忘れられないようにと「ワスレナグモ」の名が付けられたという。

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大きな牙を持つメスのワスレナグモ

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