学術ニュース  2008年07月23日 11:41

■生産工 田口ランディさん講演 秋葉原事件について熱弁

 生産工学部は6月28日、同学部津田沼校舎37号館に作家の田口ランディさんを招き「死と再生の物語―生きる意味について」をテーマに公開講座を開いた。

 田口さんは秋葉原で起きた無差別殺傷事件を題材に取り上げ「心に余裕があれば、犯罪を引き起こす前に考えを改めることもできるが、追い込まれた人間は思いとどまることができない。追い込まれた人間に罪を犯させないためには、その人間が悩んでいるときに、周囲の人が気付くことが大切だ」と訴えた。
 また田口さんは今回の事件を通して、メディアの報道の仕方に疑問を投げ掛けた。こうした事件が起きると大部分の人は恐怖感を抱くものだが、メディアがそうした反応ばかりを強調して報道し、読者や視聴者の共感を得ようとした結果、被害者が抱える複雑な感情がひとくくりにされてしまうと話した。それにより偏った報道になってしまうのではないかと述べた。
 田口さんはインターネット上で発表したコラムが評判を呼び、2000年に「コンセント」で小説家デビュー。01年には小説「できればムカつかずに生きたい」で第1回婦人公論文芸賞を受賞した。


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田口さんはメディアの報道の仕方に疑問を投げ掛けた

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