サークルニュース  2008年07月23日 10:43

■理工安部研究室 今秋、富山でフライト 前人未到の120キロを目指す

 理工学部の安部建一専任講師(航空工学)の研究室学生らがこの秋、富山市で人力飛行機による飛行距離世界記録に挑戦する。中心となるのは航空研究会OBの安藤貴一さん(航空宇宙工)ら4年生グループ。昨年11月には機体製作に着手した。総勢11人の強力布陣で臨む。

 航空研が開発した人力飛行機「Möwe21(メーベ=ドイツ語でカモメ)」は2005年8月、静岡県で飛行距離日本記録の49・172キロメートル(飛行時間1時間48分12秒)を樹立した。
 今回は、1988年に米マサチューセッツ工科大学と航空宇宙局(NASA)の共同チームがマークした世界記録115キロメートルを上回る120キロメートルを目標にしている。
 大目標を掲げた理由の一つは天候。富山湾は風が比較的弱く風向も安定しており、飛行には理想的だ。もう一つはパイロット。人力飛行機の性能を決めるのは“エンジン”と呼ばれるパイロットの脚力。今回、2005年に日本記録を樹立したときのパイロット増田成幸さん(08年理工卒、フランス在住)がコックピットに入る。
 増田さんは卒業後、プロの自転車ロードレーサーとして世界を舞台に活躍中。05年の記録樹立後も「またやりたい」と安部専任講師に漏らしていた。“強力エンジン”の性能を最大限に引き出すため、製作中の機体には目標を達成する上で重要な通風孔を開け、熱が体力を奪わないよう配慮した。安藤さんは「心強いパイロットがいることと、長時間をかけて進化した日大の人力飛行機があるからこそ、世界記録更新に自信が持てる」と語る。増田さんが帰国次第、試験飛行を行う。
 人手が必要な現場作業のため、航空研の3年生も駆け付ける。キャプテンの三浦芳幸さん(同3)は「記録への挑戦は毎年やるものではない。しかし、引き継ぎたいノウハウがある」と話す。
 10月10日から1週間の日程を組み、天候が一番良い日に飛ぶ予定だ。くしくも10月10日は、航空研生みの親ともいえる木村秀政元教授(故人)の命日。過去から現在に至る「日大バードマン」の思いが一つになる。

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2005年に日本記録更新したMöwe21(安部建一専任講師提供)

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