総合ニュース  2008年07月01日 14:08

■芸術 日藝賞の大石芳野さん 「戦争の傷」テーマに講演

 第2回日藝賞を受賞した写真家の大石芳野さん(1967年芸術卒)の記念講演が5月30日、同学部江古田校舎東棟のEB―1教室で開かれた。大石さんは「戦争の傷」と題して、約2時間にわたって講演。学生や教職員ら約170人が聴講した。

 大石さんは、この40年間に撮り続けたポーランドのアウシュビッツ強制収容所やベトナム戦争の被害者などの写真をスクリーンに映して解説。また、カンボジアのポルポト政権下における大量虐殺、広島原爆被害地域の写真なども解説し、戦争の悲惨さを訴えた。
 質疑応答の時間には「これまで最も身の危険を感じたときは」と聞かれ、内戦中のカンボジアでポルポト派の陣地に向かう途中、突然銃口を向けられた体験を披露。笑顔をつくり、日本語であいさつをしてその場を逃れたと話した。「皆さんも困り果てたときは日本語で言うと伝わるものですよ」と述べ、会場の笑いを誘った。
 最後に「写真は動画に比べ、音も動きもない。だからこそ、1枚の写真に込められたメッセージに力がある」と講演を締めくくった。

日芸賞 大石さん.JPG
戦争の悲惨さを訴える大石さん

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