総合ニュース  2008年04月23日 19:56

■新学部長に聞く 出村克宣教授

 工学部の次期学部長に出村克宣教授(建築材料学)が選出され、1月18日の理事会で承認された。任期は2008年4月1日から3年間。出村教授に就任においての抱負や基本方針などを聞いた。
   

地域への貢献に比重


-抱負と基本方針をお聞かせください。
 基本的には小野沢元久前学部長が継続してこられた「豊かな技術者や研究者の育成」と変わりません。ただ、地方は都会に比べどの業種も疲弊しきっています。技術者や研究者を育成し「大学にできる地域貢献や地域の活性化」が必要だと感じています。これまで小野沢前学部長は、次世代工学技術センターや環境保全・共生共同研究センター、70号館など最先端の設備を駆使し、産学連携や高大連携に取り組んでこられました。それをより洗練し、密度の濃いものにしようと思っています。一方で、若者の理系離れが進む中で、どのようにして学生を確保するのかも重要になってきます。これまでの入試戦略は高校生を対象にしたCM作りがほとんどでしたが、今後は大学側から地域全体への発信が重要であると思います。
-出村学部長は学務担当などを歴任してこられました。カリキュラムについてのお考えは?
 2月に各学科の教授らとカリキュラム編成について話し合いました。そこで挙がった提案の一つが、授業についていけない学生向けに物理や数学の補習講座を初年次から開講し、学力の底上げを図ることでした。学習支援のシステム作りが必要だと思っています。一方、学習意欲のある学生に対しては、大学院の授業を履修できるシステムもあるのでそれをうまく活用してほしいと思っています。現在のカリキュラムの問題は、基礎科目や必修科目が多過ぎて学生が忙殺されている点です。カリキュラムを緩和し、学生に自由な時間を与えられるようにしたいです。自由な時間に図書館に通って知識を深めたり、スポーツに励むなど生活にめりはりをつけることも良いと思います。具体的な目標を見つけ、楽しく学生生活を送ってほしいと願っています。
-学生に対し一言お願いします。 
 少し前の耐震偽装問題をきっかけに建築倫理や工業倫理の重要性が叫ばれています。確かに倫理の学習は必要ですが、最も大切なことは人間としての基礎です。基礎とは建築学で言えば建築計画などのことです。人としての土台を構築しさえすれば、自然と倫理感が身につくと思います。在学中にしっかりとした知識を身に付け、社会に出てからも多方面で活躍できる大人になってほしいです。

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でむら かつのり 1954年2月17日、茨城県生まれ。54歳。76年本学理工学部卒業。82年大学院工学研究科博士後期課程修了。2000年工学部教授。

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