学術ニュース  2007年11月30日 17:28

■大学院総合科学研究科 林教授に学会会長賞 脳低温療法開発の功績顕彰

 大学院総合科学研究科の林成之教授(脳蘇生科学)にこのほど、国際脳低温療法学会会長賞が贈られた。血液の温度を下げ脳の細胞を回復させることによって脳に損傷をこうむった患者を救う脳低温療法の開発者としての功績が認められた。授賞式は、10月末に米フロリダ州マイアミで開かれた国際脳低温療法シンポジウムの際に行なわれた。また、同学会に林教授の名前を冠して研究業績を顕彰する「HayashiAward」が設けられた。

 「Hayashi Award」は、同学会で最も優れた研究を発表した研究者に贈られる。林教授らが審査に当たり、設置期間は10年間。今回のシンポジウムは、脳の局所を冷やしてけいれんを止める方法を発表した山口大学の小泉博靖助教が1回目の受賞者となった。
 林教授は1990年、脳死直前にヒトの脳の温度が40度以上になる現象に着目、水を使って32|34度まで血液の温度を下げ、脳内の代謝を抑制しながら患者を治療する方法を開発。従来の方法では脳死したとみられる多数の患者を蘇生させた。
 林教授の話 患者を治したい一心で努力してきた。そのことで賞を受賞できるとは夢にも思わなかった。世界の医学分野に貢献できてうれしい。今後は心肺停止の患者にも応用していきたい。

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