学術ニュース 2007年11月30日 17:18
■工 斎藤教授が功績賞受賞 光化学研究の成果を評価
工学部の斎藤烈教授(バイオナノテク・生体関連学)がこのほど、日本光化学協会の功績賞を受賞した。表彰式は9月27日に信州大学松本キャンパスで行われた。
同教授は「光遺伝子操作法の開発」などの研究成果に加え、光化学協会の理事や委員を務めたことが評価された。
研究の一つ「蛍光性核酸塩基の開発と遺伝子変異(SNP)検出用DNAチップの開発」では、特定の物質に感応して光を放つ塩基識別型蛍光性核酸塩基(BDF塩基)を血液に混ぜ、紫外線を当てるとDNA中の塩基の種類を識別できることを発見。乳がんなどの細胞中に含まれるがん遺伝子の塩基配列を見つけることができ、がんの早期発見が可能になった。
またガラス上に多種類のDNAの断片などを張り付け、遺伝子を調べるDNAチップにBDF塩基を張り付けることで、遺伝子に含まれる塩基を光で識別できることを実証。測定誤差が生じやすいなどの問題が改善され、患者に適した治療を行うオーダーメード治療も容易になった。
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