校友・付属校ニュース  2007年11月24日 17:35

■野口英世記念医学賞 本学卒の清野教授受賞 「粘膜免疫学」確立を評価

 本学出身で東京大学医科学研究所副所長の清野宏教授(1977年松戸歯卒)が第51回野口英世記念医学賞を受賞した。授賞式は11月2日に東京都新宿区の野口英世記念会館ホールで行われた。
 

 野口英世博士の研究業績に関連した医学研究に贈られる賞で、清野教授はこれまで未解明だった粘膜免疫の基礎的研究を行い「粘膜免疫学」という学問体系の確立に先導的な役割を果たした。
 飲食や呼吸により外界と直接触れる腸や肺の粘膜には、侵入した異物に反応して免疫システムを発動させる最初の役割を果たすM細胞と呼ばれる細胞がある。
 M細胞を有効活用すれば、さまざまな病原微生物に対する抗体を作り出す免疫応答を誘導する引き金となるが、M細胞の数が少ないことがネックとなっていた。清野教授らはM細胞を見分ける特殊なタンパク質を発見、このタンパク質にワクチンをのせてM細胞に届けることで病原微生物などに対する抗体を生み出すことに成功。この方法を用いて経口ワクチンを開発した。
 注射によるワクチン接種は冷蔵保存が必要で注射針などが医療廃棄物になる。経口ワクチンは保存に適し、注射針なども必要ない。粘膜で効くワクチンは感染初期段階に有効で、次世代ワクチンとして期待が高い。

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