総合ニュース  2007年10月23日 20:50

■文理 中国ウイグルに研究センター シルクロード研究の拠点に 石河子大と交流実る

 文理学部のシルクロード研究の拠点となる研究センターが、このほど中国・新疆ウイグル自治区の石河子(せっかし)大学内に開設された。開所式は9月7日、島方洸一文理学部長や石河子大の向本春学長、北京大学の張国有副学長ら関係者が出席して行われた。文理学部が、海外の学術提携校に研究センターを開設するのは初めて。また、中国に研究センターを開設した日本の大学は本学が初めてという。島方学部長は「研究センターを、中央アジア研究の将来的な拠点にしたい」と話している。


 

 河子大本館の一室に設けられた研究センターは、面積100平方メートル強。これまでは学部教員や共同研究プロジェクトに加わる研究者を派遣するなどして研究を続けてきたが、常設拠点ができたことを機に訪問の頻度を増やし、研究を深める。
 石河子大は17学部を擁する総合大学で、文理学部と学術提携を結んでいる北京大の姉妹校である。文理学部は、2002年以降3校で共同シンポジウムを開催したり、学部生を派遣するなど交流を重ねてきた。
 また今回、文理学部の百周年記念館内に石河子大の研究センターも設けられた。
 文理学部は昨年、シルクロードをテーマにした特別展「シルクロードの風・水・人~日本に至る遙(はる)かな道~」を開催した際、日中共同で実施してきた研究の成果を発表。新疆ウイグル地域における調査では、移動用の車両の手配や宿泊施設の確保などで石河子大の支援を受けた。
 新疆ウイグル自治区政府が置かれているウルムチは中国西部最大の都市で、ウルムチ空港は中国の国際ハブ空港の一つ。日本から中国を経て欧州へと至るシルクロードの要衝の地にある。
 島方学部長は「この一帯は今後、中央アジアの文化の中心となっていく場所で、高い水準の研究成果を発表していきたい」という。考古学の研究に加え、降水量の減少など地球温暖化の影響による諸現象をシルクロード沿いの提携校とともに観測する構想も練られている。
 島方学部長は、1997年の学部長就任の際「中央アジアに学部の研究拠点を開設する」との公約を掲げ、朝鮮半島から欧州までシルクロード沿いに学術提携校を配置する戦略を進めてきた。現在の提携校は上海の華東師範大学など13校。提携を望む海外からの連絡は絶えず、来年12月の第4回共同シンポジウムには国立モンゴル大学と韓国の新羅大学が参加する予定。

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