学術ニュース  2007年10月23日 19:11

■医 長尾准教授ら調査報告 心臓マッサージのみで効果

 医学部の長尾建准教授(救急医学)が班長を務める日本救急医学会関東地方会の研究班は、病院外で心停止した患者の蘇生を一般の人が試みる際、心臓マッサージのみで効果があり、人工呼吸は不要だという調査結果をまとめた。

 調査は、2002年から03年にかけて病院外で心停止した患者4068人について行った。そのうち心臓マッサージと人工呼吸の両方を受けた患者の30日後の生存率は8・1%であったのに対し、心臓マッサージのみ受けた患者は8・7%という結果だった。また、社会復帰した患者の割合もそれぞれ4・2%、6・2%となり、いずれも心臓マッサージのみの処置を行った方が良い結果が出た。
 長尾准教授らは人工呼吸を意識するあまり、心臓マッサージがおざなりになっているのではないかと推測している。
 米国心臓協会などが05年に定めた心停止患者などに対する対処法を載せた国際ガイドラインは、30回の心臓マッサージの後、2回の人工呼吸を行うとされている。長尾准教授は「2010年に同ガイドラインが改正されるときには、胸部圧迫のみになるのでは」と話している。

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