総合ニュース  2007年09月28日 18:22

■工 猪苗代湖に黄信号 中村教授ら水質悪化に警鐘

 工学部土木工学科の中村玄正教授(衛生工学)らと福島県生活環境部の水環境グループによる猪苗代湖の水質調査の結果、長年弱酸性で安定していた同湖の水質が中性化しつつあることが分かった。調査結果は9月13日、福島県郡山市の「ビックパレットふくしま」で発表された。

 以前から独自に同湖の水質を研究してきた中村教授は、物質の酸性、アルカリ性の度合いを示す水素イオン指数(pH)の異変に注目し、2002年に福島県と共同研究を始めた。県は昨年12月に「猪苗代湖pH上昇原因検討委員会」を設置し、座長に中村教授を迎えて原因を調査している。
 猪苗代湖は02年から連続で日本一水質が良いとされてきた。pH値は5・0前後で酸性の湖として安定していたが、1995年から上昇傾向に転じ、昨年はpH6・5となった。中村教授らはこの現状から、2010年にpH値が7・0に達し中性となる可能性があると推定。pH値の上昇要因として、山から流れ出る硫化物の量が火山活動の影響により減少し、中性化が進んでいることを挙げた。水質が中性に近づくとプランクトンが増殖しやすくなり、水質悪化につながってしまう。生活排水等の汚れを削減することが現状での主な対策だという。

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