総合ニュース  2007年07月18日 17:24

■特別記念講演会 NHKアナ畠山さん ニュース伝える原動力語る

 本学総合生涯学習センター(センター長=小嶋勝衛総長)の特別記念講演会が6月13日、日本大学カザルスホールで開催された。NHKチーフ・アナウンサー畠山智之さん(1981年農獣医学部〈現、生物資源科学部〉卒)が「そうだったんだ! アナのお仕事~ニュースを伝える原動力とは~」と題して講演。畠山さんは失敗談などを交えながら「ニュースを伝える原動力は人の思いに触れること」と語った。

 同センターは大学の人的、知的財産を社会に広く公開することを目的に2004年に開講した。今回、小嶋総長をはじめ、本学学生ら404人が聴講。講演後には聴講者との質疑応答が行われた。

 〈講演要旨〉 
 アナウンサーになったばかりのころは、原稿をよどみなく読むことが大切だと思っていました。しかし、いくら滑らかに読む練習をしても、ニュースをうまく視聴者に伝えられませんでした。
 あるとき、先輩から大学の研究室へ取材に行ってこいと言われました。そこではニンジンを冬の間雪の中に埋めて、電気代をかけずに春まで貯蔵したりするなど、先生方が農業に関する研究を一生懸命していました。実際に取材をすると内容が面白いと感じ、先輩に報告すると「それが視聴者に伝わる話し方だ」と言われました。
 面と向かって人と話して、楽しいことを聞くと自分も楽しくなり、悲しいことを聞くと自分も悲しくなりますよね。その気持ちでニュースを読めば、皆さんに最高にうまく伝わるのだと知りました。
 それ以来、ニュースで原稿を読むときはなるべく当事者に直接話を聞くようにしています。記者が書いた原稿を自分のフィルターを通して読むことで、自然な息遣いができるようになります。
 うまく話すためには「自分が話したいと思っていること」が重要です。台風で高潮にさらわれそうになり、命からがら逃げたことがあります。その経験から高波警報などを伝えるときは、十分に注意をするよう心を込めています。
 また、子どもに関する事件が発生すると、自分の子どもだったらと想像し、本当に心が苦しくなります。「どうすれば防げるのか」と考え、その方法を研究して、視聴者に伝えて事件を減らしたい、と思います。
 アナウンサーの仕事は単に原稿を読むだけではありません。当事者、あるいは自分の伝えたいという思いを高めるために取材し、人の思いに触れることが大切です。それが皆さんにニュースを伝えるときの原動力であり、アナウンサーの仕事であることを理解していただきたいです。

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ニュースについて熱く語る畠山さん

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