スポーツニュース , 写真ニュース  2007年06月29日 22:17

■陸上 日本学生対校 十種競技で池田V2達成

 陸上の第76回日本学生対校選手権(インカレ)が、6月8日から10日まで東京・国立競技場などで行われ、男子十種競技で本学の池田大介(文理3=大阪・太成学院大高)が自己ベストの7457点で2連覇を達成、前回キングの意地を見せた。主将の鈴木謙二(同4=千葉・東京学館総合技術高)も7380点で2位に入った。本学は混成競技総合部門で優勝した。
文・写真=川崎健太郎
 

 池田は円盤投げで39メートル46を記録し1位。鈴木も砲丸投げで13メートル18を出し、百十メートル障害でも14秒70と、それぞれ1位となった。9種目を終えた時点で鈴木が6722点で総合1位。2位の池田が7点差で追う大接戦となった。池田は最終種目の千五百メートルで鈴木を引き離し2位に入り、逆転優勝を決めた。
 5月12日から19日まで東京・国立競技場などで行われた第86回関東学生対校選手権では、池田が着実に得点を重ね総合7410点で優勝した。鈴木は走り幅跳びなど2種目で1位になったが、第8種目の棒高跳びが記録なしに終わり、総合4位だった。

安定感で結果出す
 ○…1位から3位の種目数は池田が5、鈴木も5。1位を獲得した数なら鈴木の方が多い。しかし総合優勝したのは池田だった。十種競技は、走る、跳ぶ、投げるといったさまざまな陸上競技の種目で、トップクラスの成績を残さなければならない。十種競技を制した選手は「キング・オブ・アスリート」と呼ばれる。苦手種目がなく、安定した記録を出していた池田がインカレで2年連続キングの座を獲得した。
 池田には、調子のバロメーターとなっている種目がある。走り幅跳びで「7メートルを越えられるかどうか」で、その日の調子が分かる。結果は、7メートル10の2位。「これで波に乗れた」と振り返った。
 続く砲丸投げでも12メートル36で3位。上々の滑り出しだった。第4種目の走り高跳びでは、5月の関東学生選手権の記録を5センチ上回る1メートル90を出し、ガッツポーズも見せた。
 9種目を終えた時点で6715点。総合2位で、1位の鈴木に7点差まで迫った。最終種目の千五百メートルは池田の得意種目。逆に同種目を鈴木は苦手としていた。この時点で池田は総合優勝をほぼ手中にした。残り1周でラストスパートし、鈴木を引き離して、きっちり2位でゴールした。
 池田が2位に180点差を付け優勝した関東学生選手権は「本来なら(鈴木)謙二さんが勝っていた」試合だという。先輩の鈴木は走り幅跳びなど2種目で1位になり、第7種目の円盤投げまで総合1位の独走だった。ところが第8種目の棒高跳びで「まさかの記録なし」。結局、満遍なく得点できた池田が勝った。「一つ一つの競技を大切に、自分の力を出せば結果がついてくる」。池田が十種競技選手として、安定感という自分の持ち味に気付いた瞬間だった。
 試合後「良い緊張感の中で戦えたと思う。この試合に勝てたことが最大の収穫」と話した池田からは、すでに「キング」の風格が漂っているように見えた。

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調子のバロメーターという走り幅跳びで7メートルを越えた池田

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表彰式で優勝を喜び、笑顔を見せる池田


悲願の優勝果たせず
 ○…第3種目の砲丸投げの練習中、鈴木は右太ももに違和感を覚えた。けいれんが止まらず、足が言うことを聞かなくなった。本番は13メートル18で1位になったものの、その後の競技に微妙な影響を与えた。鈴木が4年間求め続けたインカレ優勝が、この瞬間消えた。
 第9種目のやり投げまで1位に立っていたものの、2位の池田に7点差しかつけられなかった。最終種目は不得意としている千五百メートル。関東学生対校選手権が終わってから、この種目の十分な練習量が確保できていなかった。「池田に逆転されるのは分かっていた」。池田を気にしないで、自分の走りに集中した。
 レースでは、池田からタイムで13秒、ポイントで84点差の10位。走り終わった後、鈴木は精根尽き果てたように、その場に倒れ込んだ。池田が鈴木のもとに歩み寄り、手を伸ばした。鈴木は連覇を決めた後輩の手を握り、二人でトラックを後にした。
 鈴木は「個人総合2位は悔しいが、チームが混成部門で優勝できて良かった」と悔しさを押し殺すように話したが、試合後は「卒業後も競技を続けるかは分からない」と漏らすのがやっと。しかし、主将としての責任はまっとうすることができた。

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棒高跳びで4メートル20をクリアした鈴木


本学勢7人が表彰台に 
男子四百メートル障害は、笛木靖宏(商4=千葉・成田高)が自己ベストを0秒34更新する50秒17で優勝。笛木は、第24回ユニバーシアード競技大会への出場が決定した。
 男子砲丸投げは井元幸喜(同=大阪・都島工高)が3投目に16メートル67を記録、勝利した。
 男子一万メートルではダニエル・ギタウ(通称ダニエル、国際関係2=ケニア・ガル高)が発熱明けながら28分59秒51で3位。男子円盤投げで越智大輔(文理4=北海道・帯広農高)が47メートル91を出し、男子二百メートルでは藤光謙司(同3=埼玉・市立浦和高)が21秒24を記録、それぞれ3位となった。本学は総合得点67・64点で2年連続の4位。本学勢7人が表彰台に立つ活躍を見せた。
 関東学生対校選手権の男子四百メートル障害でも笛木は50秒51をマークし1位となった。男子砲丸投げの井元は自己ベストを1センチ更新する16メートル86で優勝。熊谷啓之(商3=福井・敦賀高)も15メートル79を記録し3位に入った。男子八百メートルでは糸川航太(経済3=千葉・東金商高)が1分51秒92で3位。女子一万メートルは難波侑子(国際関係1=兵庫・須磨学園高)が33分49秒14で3位に入った。

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ラストスパートをする笛木

そのほかの入賞者(インカレ)
 ▽男子八百メートル (7)糸川 ▽男子五千メートル (7)ダニエル ▽男子百十メートル障害 (8)本道慎吾 ▽男子四百メートルリレー (5)本学(福田純、吉田達矢、菊池洋介、藤光) ▽男子走り高跳び (8)山本直人 ▽男子砲丸投げ (4)熊谷 ▽女子五千メートル (7)アン・キンゴリ

インカレ上位者のコメント
 笛木 雨が降っていなければ、50秒を切れたと思う。ラストスパートで思い切り走れたことは良かった。
 井元 雨だったため記録が伸びなかったが、優勝できてほっとしている。ベスト8進出の懸かった3投目で良い記録が出せて良かった。
 ダニエル 病み上がりにしてはよく走れた方だと思う。だが銅メダルは悔しい。これからの駅伝シーズンでリベンジする。
 越智 年下の選手に負けたので悔しさが残る。6月29日から7月1日に行われる日本選手権では49メートル台を狙う。
 藤光 タイムも順位も満足していない。けがが治ってからまだ日が浅く、練習を多く積めなかった。それでも予選から決勝まで走り切れたことは収穫だと思う。

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