スポーツニュース  2007年06月02日 11:37

■空手 東日本大学 男子5年ぶり3位 女子は2年連続で3位入賞

 空手の第43回東日本大学選手権が5月5日、東京・日本武道館で行われ、本学男子は5年ぶり3位に入賞。女子は2年連続3位だった。
 優秀選手賞に伊藤大地(商3=千葉・拓大紅陵高)と高橋美貴(経済3=埼玉・花咲徳栄高)が選ばれた。
 

 男子は準々決勝で昨年の全日本大学選手権で敗れた東農大に4―1で勝ち、準決勝で昨年の覇者帝京大と対戦した。先ぽうの伊藤は突きなどで攻めて8―1で勝ち、次ほうの佐藤友哉(文理1=埼玉栄高)も8―6で競り勝った。しかし、中堅と副将が敗れ、決勝進出がかかった大将戦で樋口玲(法3=宮城・東北工大高)が開始2秒で一本を取られるなど攻め込まれ、0―8で敗退。逆転負けした。
 女子は準決勝で昨年の優勝校大正大と対戦。先ぽうの岩下奈央(経済1=栃木・宇都宮文星女子高)が終始突きを決められ1―6で敗れたが、中堅の高橋が上段突きで着実にポイントを重ね6―2で勝った。大将の古市結(文理3=大阪・敬愛女子高)は突きでポイントを先取したが、その後立て続けにポイントを決められ、3―6で敗れた。

祖父のために
 ○…男子の優秀選手賞に選ばれた伊藤は、幼少のころ泣き虫だった。その彼を強くしようと空手を勧めたのは祖父の和夫さんだった。その和夫さんが大会2週間前に体調を悪くし、入院。「じいちゃんに優勝の盾を見せて、少しでも元気になってほしい」と特別な思いを抱いて挑んだ。
 昨年1月、全日本強化選手コーチを務める清水裕正氏が監督に就任。練習は「どの大学よりも厳しく」なった。今までより強い突きを要求され、オフシーズン中心に行っていた筋力トレーニングを週3回行うようになった。清水監督は妥協を許さない。空手にかける気持ちが強くなり「もっと勝ちたい」と思うようになった。
 準決勝の相手は4連覇を目指す帝京大。開始早々に突きを決めた瞬間「勝てる」と感じた。「突きの力とスピードが、昨年より強くなっている」。得意の突きを着実に決め、8―1で勝利した。
 「先ぽうが勝って、雰囲気はつくれた」。団体での勝利を願ったが、後続が敗れ逆転負け。「勝負への執念で帝京大に負けたのかもしれない…」とつぶやいた。
 試合の翌日、地元に帰り、入院している祖父を見舞った。「3位だったけど、優秀選手に選ばれたよ」とメダルを見せると、呼吸器を付けた和夫さんは黙って親指を立て、にっこり笑った。次こそは祖父のために、頂点へ上ると決意した。

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    東農大との準々決勝でけりを放つ伊藤

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