学術ニュース  2007年06月01日 21:34

■量子科学研究所 空間干渉X線実用化 世界初、医療応用に期待

 本学量子科学研究所の佐藤勇教授(加速器物理学)を中心とする研究チームはこのほど、エックス線撮影に使用すると臓器の細かい部分まで撮影できる空間干渉X線の実用化に世界で初めて成功した。

 空間干渉X線とは、太陽光のように位相と波長がそろったX線のことで、この成果を応用することで、バリウムなどの造影剤の助けを借りずに内臓などを撮影したり、磁気共鳴画像装置(MRI)でしか撮影できなかった筋肉などを、少ない量のX線で鮮明に撮影することが可能となる。
 同研究所の電子線利用研究施設では、波長を調節することのできる自由電子レーザーの開発に取り組み、2001年5月には、世界で初めて最も波長の短いレーザーを開発。その後、空間干渉X線を発生させることのできる装置の開発を目標に試行錯誤を繰り返してきた。
 佐藤教授の話 学生や教授が一体となって取り組み、ここまでの研究ができた。今、この施設の持つ技術は世界最高のレベルまで来ている。今後は、この加速器をさらに小型化し、病院などで利用できればいいと思う。

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