学術ニュース  2006年12月19日 21:12

■医 JAXA委託研究に採用 平柳助教授ストレスモニタリング開発へ

 医学部・平柳要(かなめ)助教授(宇宙医学)のメンタルストレスの調査に関する研究が11月21日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙医学委託研究に採用された。

 2007年以降、日本人宇宙飛行士の国際宇宙ステーションの長期滞在実現を目標としているJAXAは、宇宙飛行士の健康を管理するために解決すべき課題を「宇宙医学研究の進め方と最重要課題」としてまとめた。これを基に研究分野を五つに分類。今年度はその中から「精神心理支援」と「宇宙船内環境対策」分野の研究を募った。その結果「精神心理支援」分野に関連してストレス状態を簡単にモニタリングする方法を研究する項目で、27倍という競争率の中から平柳助教授の研究が選ばれた。
 採用された研究は、宇宙飛行士一人一人に合わせたストレスモニタリングシステムを作ることが目的。まず、水中など宇宙を想定した環境でストレスの指標である自律神経機能を把握するため心拍変動、瞳孔面積、精神性発汗の働きを計測する。そのデータと、被験者が実験を通して実際に感じたストレスの報告結果を対応させてコンピューターに入力。最終的には、三つの自律神経機能の働きを同時に計測するだけで、メンタルストレスの状態を計れるようにする。平柳助教授は専門家チームとともに5年後をめどに同システムの実用化を目指している。
 平柳助教授は「実際に宇宙で使ってもらえるようなストレスモニタリング装置を作りたい」と話している。

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