スポーツニュース  2006年12月02日 20:25

■バドミントン 全日本学生 創部初の4冠

 バドミントンの第57回全日本学生選手権(インカレ)が10月27日から11月2日まで、京都市体育館などで行われ、本学男子団体は過去4年間、同選手権決勝で3度頂点を阻まれた日体大を破り、5年ぶり5度目の優勝。関東学生の春、秋季リーグ、東日本学生選手権と合わせ、創部55年目で初の4冠を達成した。個人戦のダブルスでも3位までを独占した。   文=木内杏奈

 同選手権4連覇中の日体大と決勝で対戦。第1シングルスの佐伯裕行(法1=岡山・水島工高)は持ち味の粘りあるプレーに加え、スマッシュを的確に打ち分け、第1セットを21―15、第2セットを27―25で競り勝ち、チームに勢いをつけた。第2シングルスの数野健太(同3=ジ賀・比叡山高)は第3セットまで競ったが、力で押し切った。第1ダブルスの早川賢一(同2=同)・中尾佑介(同3=埼玉栄高)組も勝ち、3―0で優勝を決めた。個人戦のダブルスでも数野・早川組が優勝するなど、本学が3位までを独占した。

足の痛みに耐え抜き勝利
 ○…宿敵の日体大を破り、創部初の4冠達成―。4冠は大学バドミントン界でも7度目という快挙だが「すご過ぎて実感がわかない」とエース数野は語る。
 「うちのチームは、インカレではなぜか力を出せなかった」。過去4年間、日体大に4戦4敗。しかも決勝で3度敗れるという屈辱を味わった。この間、団体ではリーグ戦など主要4大会で9回の優勝を飾り、日体大にも勝ち続けていたのに、このインカレだけはまさに“鬼門”だった。
 それは数野にとっても厚い壁だった。昨年のインカレ前には肺炎を患い、5日間の入院を余儀なくされた。退院したのは大会の2日前。満足のいく練習もできないまま、決勝という大一番にも強行出場した。「息をするだけで苦しかった」最悪のコンディションで力なく敗れた。個人戦シングルスで本学勢が3位までを独占するなど、実力を持っていたチームだっただけに「申し訳ない気持ちでいっぱいだった」
 昨年のエース佐伯浩一(2006年法卒)らの卒業で戦力ダウンが懸念されたが、今年の春季リーグで数野は4戦全勝、チームも優勝した。東日本学生選手権でも優勝はしたものの、その直後の9月、過労から体調を崩した。秋季リーグでチームは優勝したが、数野自身は4勝3敗。「エースがこんなんじゃ…」。出てくるのは反省ばかり。1カ月後のインカレに向け、またも体調面での不安を抱え込んだ。
 ところが、大会が始まると数野は不調から抜け出していた。むしろ「好調過ぎる」ほどだった。団体戦決勝まで計5試合に出場し、持ち味の俊敏な動きと力強いスマッシュで全勝、チームに貢献した。
 数野は第2シングルスで山田和司(2)と対戦した。過去の対戦から「スピードはあるが、まだ力がない」と分析し、速い展開のラリーについていき、チャンスで確実に決めることを心掛けた。しかし連戦の疲れからか、第2セットで足がつった。「やばい。最後まで持つかな」。打つたびに不安がよぎった。持ち味は影をセンめ、第2セットを落とした。第3セットでは一時5―9と差が開いたが、7点目から6連続で点数を重ね逆転。苦痛に耐えながら必死にシャトルに食らい付いた。次に控える第2ダブルスのことは考えず、全力プレーで勝利を収め、エースの存在をアピールした。

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