スポーツニュース  2006年12月02日 20:13

■剣道 全日本学生 逆転で2度目の頂点

 剣道の第54回全日本学生優勝大会は10月29日、大阪市の府立体育会館で64校が出場して行われ、本学は決勝で鹿屋体大を3―2で破り、2年ぶり2度目の優勝を果たした。
 本学は3回戦の慶大戦で、大将まで7人全員が引き分ける大接戦となり、代表戦で下川慶次郎(法4=長崎南高)が勝利。その後は準々決勝で関西大、準決勝で明大を下した。

 決勝の鹿屋体大戦は、先ぽうの花田浩徳(文理4=福岡工大附属城東高)がメンを奪うと、その後は粘り強く守って先取。次ほうは引き分けた後、五将と中堅が共に2本取られて連敗。副将の下村和弘(同3=東福岡高)が一本勝ちで2―2としたが、本学はポイント差で相手を下回っていた。優勝には大将・下川の勝利が絶対条件となった。下川は開始早々メンを入れて流れをつかむと、相手の出てきたところでコテを決め、逆転優勝を決めた。

練習のおかげ
○…「2年前を思い出そう」。決勝直前、久保木優監督はそう言って部員を送り出した。相手は前年度覇者の鹿屋体大。久保木監督は、チーム全体が弱気になることを心配していたが、大将・下川は「普段と変わらない気持ち」で試合に臨んだ。
 下川の気持ちの強さについて、太田貴之主将(商4=長崎・島原高)は「部員の中で一番」と評価し、今大会負けなしの小池卓司(文理2=茨城・岩瀬日大高)は「たとえ自分が負けても下川さんが取り返してくれる」と信頼を寄せる。下川自身も「チームが追い込まれても、絶対とらなければという気持ちになり、かえって楽になる」と話すほど。
 その精神力は不遇の時代に養われた。本学が初の全国制覇を成し遂げた2年前、メンバーに下川はいなかった。関東大会で一度出たきり、その後はずっと補欠に甘んじていた。今年に入り、精神面を鍛えるため自主練習を始めた。練習前に、体育館にあるランニングコースを15周。約5キロもの距離をほぼ毎日走り「今年は一番の練習ができた」と振り返った。
 決勝、チームは苦戦を強いられたが「朝から調子は良かった」という言葉通り、全身を使った力強いメンを放つなど普段の力を出し切り、自らの勝利で逆転優勝をもぎ取った。試合後、下川は「最後に踏ん張れたのは、今までの練習のおかげ。2年前の優勝よりも今回は格段にうれしい」と話した。
 更なる飛躍を感じさせるドラマのような逆転劇だった。

トラックバック・著作権・リンクについて
トラックバックURL

この記事のトラックバックURL:

このサイト内における全ての文章・画像・図表等の著作権は日本大学新聞社に帰属します
Copyright (C) NIHON UNIV. PRESS All Rights Reserved.