学術ニュース  2006年12月02日 19:51

■政治・看護・大学生活 著名人が講演

 法学部と医学部付属看護専門学校の学部祭などで講演会が催された。法学部では、11月5日に民主党の前原誠司前代表が核保有論議をめぐり持論を披露、4日にはTBSの柴田秀一氏(1981年法卒)が講演。看護専門学校では4日、訪問看護の先駆者、宮崎和加子さんが体験談を話した。

訪問看護師 宮崎和加子さん 
 宮崎さんは、医学部記念講堂で「看護っておもしろい」と題して講演した。
講演要旨
 看護学生の時から、病院だけの看護に疑問を感じていた。2年生の夏休みに水俣病患者を現地で看護したことがきっかけで、患者の自宅を訪ねて看護する訪問看護を目指した。
 当時、訪問看護はまだ普及しておらず、病院で学ぶ知識だけでは解決できないこともあり、自分で工夫しながら対処した。
 訪問看護を続ける中で、忘れられない患者との出会いがあった。自分は厄介者だという意識にとらわれていたその患者は心を閉ざしていた。しかし、リハビリのおかげで自ら進んで外出し、生き生きとした表情がよみがえった。看護は、患者が自分らしく生きることを支えることなのだと知った。
 将来、患者の気持ちが分かる看護師になるために学生のうちに映画を見たり、恋愛したりして感受性を養ってほしい。

アナウンサー 柴田秀一氏
 柴田さんは、三崎町校舎大講堂で学生生活の思い出や、就職活動で役に立ったことなどについて講演し「何事もまず行動することが必要」と呼び掛けた。
講演要旨
 大学時代はサークルのほかに、アルバイトも経験した。ケーキの配送の仕事では、納品が間に合わなかったり、失敗の連続だった。「自分は大したことない」と自覚し、一から始めようと考えるようになった。バイト中にたくさん怒られたが、怒りたくて怒る人はいない。「なぜ怒られるんだろう」ということから、相手との接し方、相手の求めることが何かを考えた。ただ、それは行動しなければ分からない。例えば、わたしは朝のニュースで、画面上に表示される文字を読み上げて、視聴者が出掛ける準備をしながらでも内容を理解できるように工夫している。これは、実施してから視聴者が求めていることだと分かった。だから、まず行動することが必要だ。

衆議院議員 前原誠司氏
 民主党の前原前代表は、三崎町校舎350講堂で「日本の外交安全保障政策」をテーマに、核拡散防止条約(NPT)体制維持の重要性を力説した。
講演要旨
 日本が核兵器を持つことには反対する。(核実験を行った)北朝鮮は、現体制の保証や経済支援を得るための交渉の道具として核を保有しようとしている。北朝鮮の核カードは日本ではなく、核保有国である米国や中国に向けられたものだ。北朝鮮が日本海にミサイルを撃ち込んだからといって、日本もそれに対抗しようという考え方はおかしい。同盟関係にある米国も、日本の核保有は望んでいない。
 今、日本が取り組むべき重要なことは、NPT体制を守り、核の拡散を防いで、核兵器がテロ組織に渡らないようにすることだ。

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