スポーツニュース  2006年08月04日 15:44

■ボート全日本選手権 男子かじ付きフォア日本一

 ボートの第84回全日本選手権は6月8日から11日まで、埼玉県戸田市の戸田オリンピックボートコースで開かれ、本学は男子かじ付きフォアで優勝し、4年ぶりに全日本の種目を制した。男子かじ無しペアと同かじ付きペアは準優勝だった。

 かじ付きフォアはスタートから飛び出すと徐々に差を広げ、中間地点では2位に6秒差をつけて通過。その後もペースを落とすことなく、ラスト500メートルで猛スパートをかけ、2位の仙台大に1艇身以上の差をつけて優勝した。かじ無しペアは、750メートルまで1位のトヨタ紡織と競ったが、その後離され2位、かじ付きペアは500メートル地点で2位の京大に5秒差をつけられ、そのままゴールして2位だった。

ケガとの戦い
 ○…男子かじ付きフォアで優勝した鹿野晃弘(法4=宮城・塩釜高)は、けがと戦い続けた。昨年10月のインカレ直前に、持病の腰痛が悪化。ボートの花形種目エイトのメンバーに選ばれ、順調に練習をこなしていたさなかのことだった。接骨院に通ったが痛みで艇にも乗れず、8人そろっての満足な練習もできなかった。「出場しない方がいいのでは」と思い詰めたが、腰痛を押して強行出場した。結果は3位。「自分のせいだ…」と責任を感じた。
 翌年の1月、椎間板(ついかんばん)ヘルニアと診断された。「やっぱり―」。放置していた腰は限界に達していた。冬場は全く練習できず、やる気さえも失いかけた。「寮から出て、ボートをやめることも考えた」。腰を気遣いながらのリハビリ生活。腰痛との戦いはボート選手にとって宿命のようなものだが、より激しい痛みを伴うヘルニアの診断に「もう艇に乗れないかもしれない」という不安にさいなまれた。
 春になりシーズンが始まると、腰は回復の兆しを見せた。まだ試合には出られなかったが「今年は最後の年。少し痛くてもやらなくては」。「艇に乗りたい」と、徐々に本格的な練習を始めた。
 全日本選手権はインカレ以来約1年ぶりの大会だった。腰は万全の状態とはいえなかった。しかし、ほかのクルーは全員1年生。おれが引っ張らなければ―。最後尾でこぐ鹿野は大声で後輩を鼓舞した。「勝てて安心した。チームのためになれて良かった」と試合後、安堵(あんど)の表情を見せた。腰の不安と戦いながらつかんだ日本一。ゴールした瞬間、満面の笑みで復活Vをかみ締めた。

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