スポーツニュース  2005年12月21日 14:07

■第82回箱根駅伝 32年ぶりVはサイモンパワーでいただき!! 

 第82回東京箱根間往復大学駅伝競走は来年1月2、3日に、東京・大手町―神奈川・芦ノ湖間(往復全10区間=217・9キロ)に19の大学と関東学連選抜の計20チームが参加して行われる。本学は11月の全日本大学を制すなど、勢いでは出場校中No1。

 その勢いで32年ぶり総合Vを果たせるのか。「最強の留学生ランナー」ディラング・サイモン(国際関係2=ケニア・ガル高)を中心に、本学が箱根路を制覇するためのポイントを挙げ、他大学の動向を専門家に聞いた。

 本学の浮沈のカギを握るのは、やはりサイモンだろう。昨年度の3大駅伝ですべて区間賞を獲得し「最強の留学生ランナー」の称号を得たサイモンは、今年6月の関東インカレで一万メートルの日本学生新記録を樹立。さらに進化を続けている。

 10月の出雲駅伝では、「原因不明」の凡走をしたり、周囲の期待の大きさによるプレッシャーで弱音を吐くなど、精神的な弱さは残している。しかし「大砲」の異名通り、爆発すれば他校にとっては脅威となる。11月の全日本大学駅伝の2区で、腰痛を抱えながらも区間新記録をたたき出したことで、爆発力は実証済みだ。「早めに先頭に立つレースをしたい」と小川聡駅伝監督が公言する本学の作戦には不可欠で、昨年の3区同様、往路序盤の起用が有力か。


「箱根の山」攻略に注目

 早め先頭で逃げ切るために重要なのは「箱根の山」。ここ数年は上り下りともに、直前の故障や体調不良で当日のエントリー変更を余儀なくされた。各校がエースや準エースを配する区間なのに、本学は上りが得意な選手がいなかったため、山はネックの一つとなっていた。
 
 小川監督は細かいアップダウンがある「箱根対策」として、上りの練習を強化した。今季入学した選手には阿部豊幸(文理1=岩手・一関学院高)など上りに強い選手を勧誘。過去2回5区を経験した吉岡玲(商4=北海道・室蘭大谷高)も、今年の関東インカレハーフマラソンで優勝、全日本5区で区間2位と意地を示している。今年から小田原中継所の移動に伴い、2・6キロ延長される5区に誰が起用されるかも注目だ。


長距離対策はバッチリ

 小川監督にとって就任4年目となる今年、自ら勧誘した選手がチームを固めた。スピード型のチームだった本学を長距離に対応できるチームへ変えるため、夏合宿に30キロ前後の距離走を導入し徐々に姿を変えてきた。
 
 設定タイムも年を追うごとに上がっており、毎年「前年以上のデキ」を口にし、実際に結果を伴わせている。出雲敗退直後の2泊3日のミニ合宿では、距離走1本のみで「反省」は選手の自主性に任せた。全日本優勝後は、クールダウンのため数日間をオフにした。メリハリをつけたある種大胆な調整だが、選手は監督の方針を理解し、受け入れている。今年は例年出場していた、12月の一万メートル記録挑戦競技会には故障の危険を避けて出場しないなど、調整法を変えてきた。この大胆さが吉と出るか。

 過去の課題をクリアさせるために選手を信頼し、育て上げた監督。その信頼に応え、課題を着実にこなした選手。それに「大砲」が加われば怖いものはない。小川監督4年間の成果と「小川チルドレン」たちの走りが、32年ぶりの箱根駅伝優勝をもたらすはずだ。

文・予想=大内祐太

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箱根駅伝vs電車男@ぽんた from 能研の日常
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